虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「リーガルマインド」の意味

*「リーガルマインド」の意味
   
 

リーガルマインド(Legal Mind)というのは、法律関係者で知らない者はないけれども、正確に説明できる者もまたいないのが実情の用語です。実際、私が一時働いていた塾の塾長は中央大学法学部卒業でしたが、リーガルマインドについて「ちんぷんかんぷん」だと言っていました。


 ここに、私の見解を実例に即して綴ってみましょう。私をA、他者2人をB,Cとする3人の関係について調べてみましょう。幾つかの情報:
1) BはAから見ると、おおむね良好な印象。(文体模写、演劇が得意。実演を見せてもらったことがある)ただいくつか完全に信用するに足りないなにものかがある。
2) BとCは古くからの知り合いであるが、BがCを侮蔑するという出合いがあった。(これはCの言。)
3) AとCは、深い信頼関係で結ばれている。(ただし実際に会ったことはない。AとB、CとBは会ったことがある)
4) CがBの悪行についての情報を伝えてきた。

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さて、ここで、「Bは悪行をしている」と判断できるかという設問に、どう答えましょうか?



私の解答は「Bは悪行をしている」となります。


 このケースの場合、直接の知り合い関係はAとB、CとBであり、Bだけが残りA,Cと直接の面識があります。だからAはBの見た目(How Looks)で評価し、同じくAはCの音声情報(電話)、文字情報(手紙、E−mail)で評価します。


 この際、私にはBを信じきれないという事情がありました。また、Cがウソをついているとは到底思えませんでした。この2つを照らしあわせると、


「Bは悪行をしている」という結論になるのです。Bが悪行を働いている有様が脳裡にマザマザと浮かびました。そして、事実そうだったことが後に解かりました。



今日のひと言:リーガル・マインドとは、情報の信頼性をただしく評価し、あったであろう事象の有り様に(あたかもそこに居合わせたように)到達する視点であるとまとめてみます。



法律学習マニュアル 第2版補訂版

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リーガルマインド会社法 第11版

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