虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

MIXI(ミクシィ)点描  その2  プロフ(プロフィール)

 *MIXI(ミクシィ)点描  その2  プロフ(プロフィール)
 (MIXI特集  3回シリーズ  2回目)
 MIXIは人を検索して繋がるメディアです。その際、各人が自由に書くプロフ(プロフィール)が重要なキー、ないしは窓口になります。このプロフは自由な内容、分量を書くことができますが、「検索」という点からは不備だと思われるプロフが多いです。そのようなプロフの人を見た場合、私はネグレクト(無視)します。・・・ある意味、注目します。
 まず注意したいのは、検索する際表示されるのが、プロフ全体ではなく最初のわずか50文字弱であること。だからこの部分に、「この人、興味深いな」と検索する人に伝わる文章を書かなければネグレクトされて当然です。ネグレクトに当たる目立つ事例としては
1) 小学校からの経歴を延々と書く・・・そんなことに興味があるのは直接の知り合いくらいです。こういう書き方の人は30人に1人くらいいる。
2) だれそれの紹介でMIXIに来たと書く・・・これも1)と同様。
3) 足跡帳を初めに持ってくる・・・足跡帳というのは、コメントを書くには至らないがコンタクトしたいという人に用意する日記です。設置は各人の任意です。どこの誰かも知らないのに足跡帳に足跡を残すわけがありません。このタイプの人は100人に1人はいます。
4) マイナス・イメージのHN(ハンドルネーム)を使用する・・・これは僅かですが皆無ではありません。性的、セクシャルな行為を連想させるHNを使う人がいます。こういう人は1万人に1人くらいいるようです。
それから、以上の例とは少し違うカテゴリーとして、
5) 自ら、ゲイ、オタク(ヲタ、オタ)、腐女子精神障害者うつ病統合失調症)などであるとカミングアウトする人・・・この場合、意識的に付き合う可能性を限定しているようなので、それはそれ、目的に適っているのかも知れません。同じゲイ、オタク、腐女子の人を選別しようというのでしょう。ただし、そのような属性を持たない人は一切寄りつきません。それは覚悟の上でのことでしょうね。ちなみに、2007年1月11日に調べたところ、カミングアウトを含むプロフの件数は、ゲイで16081件、オタクで55104件、腐女子で11899件、鬱病うつ病あわせて4483件、統合失調症で560件でした。ゲイとオタクが極めて多いのは、これらの嗜好を持った人が認知されているからでしょうか。これだけ件数が多ければ、ゲイだけの集まり、オタクだけの集まりを作るのが可能ですね。(件=人と置き換えてもよい)
 
 なお、私の場合、もちろん以上の留意点に気をつけてプロフを書きましたが、私がMIXI上で友人として付き合うのであれば、やはり相手としても同様な作文が出来る人を求めるのは当然です。さらに言えば、私は「資料価値のある」日記を書くことを心がけていますので、日々の雑事とか、ため息とかを漫然と書き連ねるタイプの日記はネグレクトすることが多いです。




今日のひと言:この「プロフ」は、個人検索、新着日記検索の際に表示される、MIXI上の通貨のようなものです。一覧で30人づつ表示されます。あんまりこのプロフの重要性を知る人は多くないようです。私は、2006年12月から2007年2月までに、6万人くらいのプロフを見ました。MIXI会員総数の100分の1くらいは見たことになります。
 ところで、土曜夜7:30のNHK「クイズモンスター」は、MIXIに似ています。人が単位のアイコンを操作する、という点においてです。メイン解答者は、アイコンと化した人物にクイズに答えさせ、その正解・不正解によってアイコンが移動するのです。そして、アイコンが多いメイン解答者が勝利します。アイコンがなくなった時点でそのメイン回答者は負けになります。(MIXIではマイミクシィが0名になったら、退会になる点と符号します。)
 この設定は、週刊少年ジャンプの「遊戯王」から取っていると家族に聞きました。なるほど、発想の根幹はこっちかも知れません。
 それにしても、アイコンとアイコンの移動はテレビの画面上でのみ行われ、スタジオには観客はいないようです。昔のクイズ番組は、スタジオの観客も相手にしていたことを考えると、隔世の観がありますね。**ヴァーチャル・リアリティー。**





Sagen mit Faust:世の中は美しい。醜くもあるが、ちょっと+に傾いている。
  (FaustはGoetheゲーテの作品の登場人物です。)