虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ドラゴンクエストに見る呪文と現実の兵器

マンガ「ドラゴンクエストダイの大冒険」は、見方によっては週刊少年ジャンプ史上を彩る名作だったと思います。ジャンプのよくやる「連載打ち切り」の難や「連載引き伸ばし」の冗長を逃れ、過不足なく壮大な作品になったのです。(なお、TBS系列でアニメ化もされましたが、「ムーブ」というくだらない・週間通しての番組を放映するため、きわめて中途半端な終止符を打たれてしまいました。以後、TBSはアニメを大事にしない局だなと納得しました。アニメファンからも非難轟轟だったようです。)


なお、私はインベーダーゲーム以来、ゲームというものをやったことがありませんが、マンガ化されたものには特に拒絶反応はなく、普通に見たり読んだりできるので、このブログも立てられたのです。


この作品には数多くの「呪文」が登場します。それぞれ面白い特徴を持っていて、解析すると面白いようです。


1)メガンテ(自己犠牲呪文)・・・「自らの命と引き換えに大爆発を起こし敵を砕けさせるという自爆呪文。」これは勇者アバンが魔王ハドラーに仕掛けたり、ポップがダイの父である竜魔人バランに仕掛けたことがあるが、敵は死なない、中途半端な技であった気もします。また、この呪文をかけられた岩石は「メガンテ岩」と呼ばれ、触れる者がいたら、爆発を起こす・・・現代兵器で言えば「地雷」「機雷」といったところでしょうか。


2)ホイミ(回復呪文)・・・「ホイミとは、ドラゴンクエストの初代からトルネコの大冒険を除く全ての関連作品に登場する呪文で、一人のHPを30〜40の回復させMPを2〜3消費する(FC版の1のみ15程度の回復)。」


なお、ホイミの一種で、術を受ける者の新陳代謝を必要以上に激しくして、その者を殺傷する呪文があります。この呪文は、野戦病院と言ったところですか。


3)ベギラゴン・・・「巨大な火炎を発生させ、1グループの敵に大ダメージ(100前後)を与える魔法。ギラ、ベギラマの上位魔法である。敵が使用した場合、味方全体にダメージを与える。」火炎放射器のような呪文。


4)イオナズン・・・爆発系の呪文。「グループ攻撃ではなくて全体攻撃なので利便性が高く使い勝手が良い魔法である。DQ2からの登場でムーンブルクの王女が習得してくれる。イオナズン連発で雑魚敵を一掃してくれたりするのでかなり役に立つ。」爆弾のような呪文。


5)メドローア(極大消滅呪文)・・・「メラ系とヒャド系は破壊のエネルギーをプラスで与えるかマイナスで与えるかが違うだけで同じ系列の「熱の力を操作する呪文」である(そのため、メラ系・ヒャド系単独での極大呪文が無い)という理論の元、熱のプラス(メラ系)と熱のマイナス(ヒャド系)の魔法力をスパークさせて「熱の無」、消滅の力を生成し、光の矢のように束ね、射放つ呪文である。
具体的効果としては、劇中の描写から見るに光の柱が撃ち放たれ、それが通過した軌跡には恐ろしいことに何もなく、完全に消滅。効果範囲は3~40m程であり、劇中で小山が爆発も炎焼も起きず、消えていた。


この呪文がメラ系・ヒャド系の極大呪文となる。」ポップの師匠であるマトリフが完成させた。焼夷弾なみの兵器。(寒冷系の現代兵器はないような・・・むしろロシアがナポレオンとかヒトラーと戦う際、冬将軍を味方に付けた例がそれにあたるのではないでしょうか。)


6)黒の核(くろのコア)・・・一たび爆発すれば地上が爆裂してしまう最終兵器。この地上での爆発を防ぐため、ダイの父・バランと、ダイ彼自身(大魔王バーンとの死闘後、疲れ切っていたのに)伏兵が放ったこれを抱えて天空に飛び立ちます。バランは帰らぬ人になりましたが、ダイの生死は不明・・・ということで「ダイの大冒険」は終わっています。核兵器といったところでしょう。


今回ブログは「ニコニコ大百科」の記述を参考にしました。カッコつきの文は、こちらからの引用です。たとえば「イオナズン」なら

http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%82%BA%E3%83%B3

・・・を参考にしました。他の記述も同様。


今日のひと言:人間が想像するような兵器は、案外実現可能なもののように思えます。もし、中世のマッドサイエンティストが「黒の核」を夢想していたなら、原水爆を予言していたことになります。


以下、ジョークでしょうが、オタク君が応募して行く就職面接のありさまについて、オタクならしそうだと云った会話が上に挙げた「イオナズン」の項のHPで紹介されていました。面白いですよ。ぜひ閲覧ください。





今日の料理


@なんちゃってジャーマンポテト





弟作。普通は豚肉のベーコンと合わせて作るジャーマンポテト、今回は久しぶりに入手したラム肉で作ってみました。

 (2015.07.22)




@ナスと大根の浅漬け




かつて、作家の水上勉さんは、その著「土を喰う日々」のなかで、夏の料理に入門するには、一見簡単な浅漬けが必須だとしていたようですが、さもありなん、と思います。もっとも、わが家では「エバラ浅漬けの素」を使ってしまいますが。(もしかしたら、一夜漬けだったかも知れません。)

 (2015.07.24)




@鶏胸肉とピーマンの塩昆布炒め





弟作。そろそろ鶏肉料理のレパートリーが底をついてきた感じですが・・・塩昆布だけでなく醤油も加えました。

 (2015.07.25)




今日の詩



ハキダメギク



牧野富太郎博士が
掃き溜め(ハキダメ)で
発見したので


この名がつけられた植物。
随分な命名で、
可哀そうだと思う。


でも、
小さな花は
それなりに美しい。

 (2015.07.26)