虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

MIXI(ミクシィ)点描 その1  システム

 (MIXI特集  1回目 3回シリーズ)
 過去ログ「SNSの落とし穴」(http://d.hatena.ne.jp/iirei/20061129)で、MIXIをはじめとするSNSの問題点を書きましたが、その後紹介してくれる人がいて、MIXIに入会しました。これからの3ブログ、内側から見たMIXIについて書いていきます。
 MIXIは、通常のHPとかブログが「事柄」に関する情報を扱うのに対し、「人」に関する情報を扱うと言っていいと思います。HN(ハンドルネーム)とプロフ(プロフィール)が1セットになって、情報のやり取りが行われます。「人」情報がアイコン化されているのです。そして通常のブログと違い、会員の誰が私のページを訪ねてきたか解るようになっています。これは著しい特徴です。
 また、重要な機能として、マイミクシィ(マイミク)があります。面白い日記を書く人に出会った場合、その人のアイコンを「お気に入り」にいれて保存ができますが、マイミクはそれより進み、相互に友人だと認め合った2人がなるものです。マイミクが日記を更新した場合には、各人のデスクトップに自動的に、その新着日記が青字で表示され、それをクリックすると、一気に相手のページにジャンプできます。クリック後は紫字に変色します。(なお、「お気に入り」の場合、相手の日記に書き込みをしたときだけ、私のページにその後の書き込みが表示されます。新しい日記については表示されません。あらためて訪問するしかありません。青字、紫字の変化は同じです。)また、第三者が私のページを覗いた場合、当事者2人のコメントのやり取りそのものは表示されません。秘匿されるのです。ただ、マイミクはアイコンが必ず表示さえるので、第三者にも解ります。
 マイミクの場合、紹介者が要るわけですから、最低一人はマイミクがいて、仮にマイミクが0人になった場合は、MIXIからの退会を勧告されます。私は現在マイミクが8人と、少ないので、私のページに訪れる人を増やすためには、プロフや新着日記を「検索」しなければなりません。ある人のページを覗くと、私が訪問してきたということが、足跡欄に残り、その人が折り返し私のページを訪問することが多いのです。友人を増やすのは、なかなか大変です。マイミクが多い人は、マイミク相互のやり取りで、結構充実するのです。
 もう一つ、重要な機能として「コミュニティー(コミュ)」があります。任意のテーマを設定する人がいたとして、同じテーマに関心がある人たちが集まってMIXI内サークルを作れますが、これが「コミュニティー」です。テーマによっては、深い情報交換ができるので、MIXI上でも重要な機能と言われます。ただ、「トピック」(話題)があまりアップされない不活発なコミュも多くて、私が加入している51のコミュのうち、活発なのは10個くらいで、のこり40くらいは休眠状態です。私はコミュ機能はあんまり利用しません。あんまり役に立たないからです。まあ、たどり着いた相手がどんな趣味・嗜好を持っているか知ることくらいは出来ます。ただ、「言葉」に関するコミュには、見るべきものがあります。たとえば、詩、エッセイ、小説の、いわゆるPEN。
 また、「メッセージ」機能というのがあり、あたかもE−メールのようなやり取りを、アイコン同士ですることが可能で、本来のE−メールアドレスをお互い知らなくても、相互に連絡可能です。添付ファイルは付けられないようですが、優れた機能です。
 それから、HN(ハンドルネーム)についてですが、たとえば「はてな」ブログの場合、HNの同姓同名は厳密に忌避されますが、MIXIの場合、HNの同姓同名が多くあり、たとえばHNからその人に行き着こうとすると、数十人の中から探すことになる場合もあります。これは、MIXIが厳密に「人」の情報を管理しようとは思っておらず、同姓同名のHNのもの同士が知り合いになる可能性を除外しているためと思われます。
 MIXIは、従来のブログに比べ、「双方向性」に優れているという理解があるような気がしますが、実は、その認識は半分間違えです。実際に2人のMIXI会員がやり取りするのは、コメントとメッセージです。コメント機能はブログにもありますから、MIXIはメッセージ機能においてブログより優れていることになります。ただ、ブログの管理者がメール・アドレスを公開している場合には、ほぼ同等の効果があるので、特にMIXIが優れているとは言えません。また、TB(トラックバック)機能はMIXIにはないので、管理者同士の「対等な」関係は構築しにくいでしょう。あくまで、管理者とコメンテイターの関係なのです。ただ、「友達である」という気軽さから、相互のコメントはブログよりも多くなるという効果はあるでしょう。
 最後に、必ず起こるシステム障害について。昼12時と夜12時前後には、新着日記の検索が、「混み合うため」できなくなります。これは、必ず起こる現象ですから、システムの不備と言ってもいいと思います。なに、サーバーコンピュータをグレードアップすれば済むことですが、MIXI当局にはその気はないようです。
 

今日のひと言:私が加入しているコミュをいくつか挙げると、
 俵屋宗達、グリーンフィンガーになりたい、ショスタコーヴィチザ・ニュースペーパー、ロシア語初級、赤城山荘子、和紙、地政学渡鬼さっぱりわかりません
などで、この10個のうち、活発なのは4つです。どれでしょう?




エノコログサ(猫じゃらし) 1年草  イネ科
どこにでも生えている、子ネコや子イヌをからかってじゃらすのに使われるイネ科の草です。ただ、このエノコログサ、「アワ」(五穀のひとつ)の原種だとされています。だから当然食用になります。
 秋、コウモリガサを持ってでかけます。そのコウモリガサを逆さにし、その上でエノコログサの穂をしごくのです。採取したら家に持って帰り、しばらく天日乾燥したあと、すり鉢で外穀を取り除き、コメに混ぜて炊くのです。(以上、「ネコジャラシのポップコーン」(盛口満:木魂社)を参考にしました。)

調理法:上に書いたとうりです。あまりクセがなく、違和感なく食べられます。

よく考えてみると、「エンバク」でも上記のことは可能でしょうね。
わたしたちはイネ科の雑草については、その単調さからか、知ることはあまりないですが、エノコログサをきっかけにもっとイネ科植物を知るようになったら、面白いですね。