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*「捨てる」ということ
最近、作家の辰巳渚さんが「捨てる!スッキリ生活」という本を幻冬舎から出版になった。以前、経済学者の野口悠紀夫氏が、彼女の視点を辛辣に批評されていたが、私もこんどの本の広告を見て納得しました。いわく、「年賀状は1年分だけ取っておき、あとは廃棄すべし!」。じつは私も昨日、ある記事を読み終わったあと、廃棄処分しました。それは読売新聞の特集「楽天の研究」だった。頭に内容が収まったからです。同じことをしているようだが、この2つの行為は本質的に違います。
私がこれまでであった人のなかで最大級の人格を持つ、槌田劭(たかし)氏は、工業社会の将来に見切りをつけ、京都大学助教授の地位をあっさり「捨て」、「京都・使い捨て時代を考える会」を主催されていた。彼の「捨てる」決断を、辰巳さんはどう評価されるのだろう?
なお、槌田さんの代表作は「共生の時代」(樹心社)です。
わたしのブログでも、「捨てる」というのは重要なキーワードです。