虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マテ茶とその周辺

淹れたてのマテ茶→ 「マテ茶」は、南米原産の茶としての飲料です。私は大学生のころ、このお茶の茶葉を買って、飲んでいたことがあります。案外お気に入りでした。Wikiによれば マテ茶(Mate)は、南米のアルゼンチン、パラグアイ、ブラジルを原産とするイェ…

マテ茶とその周辺

黛まどか(俳人)と「B面の夏」

俳句特集その2 前回、「朝日俳壇四者共選二十年秀句選」を読んで、食い足らなかった点、すなわち句想が20年間さほど進化していないことへのアンチテーゼとならないか、と、図書館から「B面の夏」(黛まどか:まゆずみ・まどか・角川書店・1994)を借…

朝日俳壇四者共選二十年秀句選(1970−1990)

俳句特集その1 俳句に関する知見を広げようと、表題の俳句集を読んでみました。俳句の当代の権威4名が競うように句を選ぶという形式は、今(2014年)も変わっていないようです。20年間に渡る秀句がおおむね4500句ほど収録されていて、この本を読…

PM2.5の実態〜黄砂との相乗効果

昨年あたりから、主に中国・北京の大気汚染物質として有名になってきたPM2.5。どんなものかと、「ここまでわかったPM2.5本当の恐怖―謎の物質を科学する」 (井上浩義:アーク出版)を読んでみました。(2013.7月10日 初版) まず「PM2.5」という呼称…

早春賦(そうしゅんふ)について

いまだ冬が去らず、春も幾分かしか感じられないころの名曲。賦=詩、Ode(英語) NHK東京放送児童合唱団 ♪春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷解け去り 葦は角ぐむ さては時ぞと 思うあやにく…

「リアル」〜もう一つの「スラムダンク」

漫画家・井上雄彦(いのうえ・たけひこ)さんは、卓越した画力と優れたストーリーテラーの才能で、これまでも、バスケット漫画の「スラムダンク」とか宮本武蔵を描いた「バガボンド」などの作品を世に送り出してきましたが、今回取り上げるのは、身障者がプ…

「あの人の最期のことば100」(感想文)

この本、正式名称は「日本人なら知っておきたい! あの人の最期のことば100」 です。著者は秋庭道博(あきにわ・どうはく)さん。PHP研究所から2009年に出版されています。 秋庭さん、というかPHP研究所は「お手軽に読める本」を出す会社でして、あま…