2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
私のブログによく投稿してくれる「てくっぺ」さんの推薦で、田山花袋(たやま・かたい)の短篇「一兵卒」を読んでみました。病気上がり(いまだ治ってはいない)の一兵卒が理不尽な運命に翻弄されるというお話です。 彼の命を奪うのは「脚気衝心:かっけしょ…
俳句特集 その3 (今回のブログは、ブログ仲間の「てくっぺ」さんの推薦で読んでみた二作品を取り上げます。) 吉村昭さんのものした「海も暮れきる」を読みました。この中篇小説は、明治・大正期を生きた俳人、尾崎放哉(おざき・ほうさい)の、小豆島(し…
NHKの深夜番組の再放送として、2月上旬の夕刻オン・エアーされていた「恋する日本語」が印象に残ったので、その番組のソースとなった同名ショートショート集を図書館から借りて読みました。(小山薫堂:こやま・くんどう)著。 NHKの番組は、女優・余美貴子…
仮面に囲まれた自画像(1899)→ ジェームズ・アンソール(James Ensor, 1860年4月13日―1949年11月19日)は、19世紀〜20世紀のベルギーの画家です。 オステンドのアンソールの両親の家は、観光客相手の土産物店を営んでおり、貝殻、民芸品、カーニバルの…
俳句特集 その2 相撲乗せし便船のなど時化(しけ)となり 曳かれる牛が辻でずっと見回した秋空だ この2句は、新傾向俳句の旗手・河東碧梧桐(かわひがし・へきごどう)の手になるもので、「破調」の俳句です。破調とは、俳句の「5・7・5の定型、季語入…
クエスチョン『もしも、赤い糸が見えて全然タイプじゃない人と繋がってたらどうする?』 まずは、その糸を断ち切ることを考えます。できなければ、その異性を受け入れるしかないでしょうね。てか、一人の人間には、複数の「赤い糸」で数人の異性がつながって…
俳句特集 その1(一回置きに3回エントリーします。) 村上鬼城(むらかみ・きじょう)は、明治、大正、昭和と活躍した俳人です。俳句月刊誌「ホトトギス」の主宰者・高浜虚子に認められ、大正の数年間、同誌の巻頭を飾るという快挙を成し遂げた大俳人です…