バレエ・コッペリア(原作の怪奇小説からの素晴らしい焼き直し)
バレエ・コッペリア(原作の怪奇小説からの素晴らしい焼き直し)
古典バレエの中でも、人気のある演目:コッペリア。原作はE.T.A.ホフマンの怪奇小説:『砂男』。この小説の結末は身の毛もよだつバッドエンドですが
:「砂男」(怪奇作家E.T.A.ホフマン著)〜「言葉の恐さ」
このバレエは、「砂男」の残酷さを換骨奪胎して、ハッピーエンドの結末を持つように改変されています。そのため、老若男女を問わず楽しめる作品になっています。作曲はレオ・ドリーブ(1836―1891)。
https://youtu.be/ZEOFL06goik (クリックしてください)
:マズルカ(軽快な曲)
https://youtu.be/lFj27m-TLzg (同上)
:ワルツ(たいへん優美な曲)←一押し!!
https://youtu.be/svQ1YLN67X8 (同上)
:全曲(約1時間46分)
スワニルダ(wiki)
コッペリアというのは、コッペリウス博士が作った精巧な人形で、村の若者:フランツが人であると誤まって、恋に落ち、恋人のスワニルダと仲たがいします。フランツは恋を打明けにコッペリアの部屋に忍び込み、スワニルダはそれとは別に仲間たちと共に押し入ります。フランツはコッペリアに生気を吹き込むためにコッペリウスに魔法の酒を飲まされ昏睡します。その有様を友人が逃げたあと一人残り、ひとりカーテンの陰で見ていたスワニルダは、コッペリアが人形であることに気付き、コッペリアの服を着て人形に成りすましてダンスを踊ります。そして人形を壊して2人でこの部屋を後にしたフランツとスワニルダは、めでたく結婚します。
原作の『砂男』では、スワニルダに相当する恋人は登場せずに、主人公の男性は人形が壊れ、眼球が飛び出したさまを見て、「綺麗なお目目、綺麗なお目目」と叫びつつ身を投げ、本人も眼球が飛び出して絶命します。主人公は幼いころから「目」について恐るべきお話を聞かされて育ち、トラウマになり、そういったことに過剰な反応をするよう、条件つけられていたのです。「コッペル」とは「眼窩:がんか」の意味を持っていたのです。陽気な女性:スワニルダがいたことによって、悲劇は喜劇に作り変えられたということでしょう。女性の力は偉大であるということですね。
今日のひと言:レオ・ドリーブは「バレエ音楽の父」とも称され、純音楽、オペラにも足跡を残しましたが、今日ではその方面の業績は忘れさられ、もっぱらバレエの脈略で語られています。なお、私がバレエに興味を抱いたのは学生時代、山岸涼子のバレエがテーマの少女マンガ作品:『アラベスク』を読んだり、悲劇の天才バレリーノ:ニジンスキーについて、『ニジンスキーの手記』を読んでみたりして以来ですが、実際のバレエを劇場に行って観たことはないので、ユーチューブで鑑賞してみたのです。
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今日の一品
@マッチャンの一夜漬け
マッチャンは韓国の野菜で、カボチャの一種のズッキーニに似ています。炒めて美味しいですが、
最近マイブームの一夜漬けにしてみました。美味しいです。
(2019.09.02)
@ラムともやしの赤みそ炒め
弟作。ラムの臭い消しに、赤みそ、ニンニク(3かけ)を入れて炒めました。目的は達成したようです。
(2019.09.03)
@トッポギ
弟作。韓国の餅風食品。モランボン製。うるち米なのにもち米のような食感。コチュジャン風味で。
(2019.09.04)
@エビのアヒージョ
もっともアヒージョに用いられる食材:エビ。今回はインド産バナメイ種。オリーブオイル、ニンニク(3かけ)でエビを炒め、塩一つまみいれて刻んだ唐辛子一本。
(2019.09.06)
@マッチャンとシイタケのオイスターソース炒め
上で書いたマッチャンの残り半分を使い、1時間ほど日に当てた生シイタケ(ビタミンD前駆物質が増えるから)と炒め、仕上げに塩一つまみ、オイスターソースを加えます。
(2019.09.06)
今日の三句
田の中に
魔王さながら
立つ案山子(かかし)
赤い服で目立ちます。一目、私もどっきりしました。
(2019.09.04)
畑の雑草は、鑑賞用植物の元。
(2019.09.05)
今年咲く
ウコンの花の
清新さ
かれこれ10数年、庭でウコン(ターメリック)を栽培しています。今年は綺麗に開花しました。
(2019,09.07)
@明日9月9日は台風15号が関東地方にやってくる予報で、不測の事態に備えるため、予定より早くエントリーします。@
木っ端役人&潜伏キリシタン~2つの言葉の語源
木っ端役人&潜伏キリシタン~2つの言葉の語源
@「木っ端役人:こっぱやくにん」という表現がありますが、この言葉の起源は?と調べてみました。
木っ端・・・切れっ端って意味で家を造ったり家具やらの木工作業をした際に出る
端材を言う言葉で小さい切れ端なので大きな物を造る事は出来ない半端材の事。
勿論他の用途・・・つまり爪楊枝とか積み木とかの材料とかには使えますが
所詮は小物(小さな事)にしか使い道の無い材料を木っ端と言います。
転じて大した実力や権力の無い人を言い表す言葉として
木っ端野郎(木っ端役人)と揶揄(やゆ→馬鹿にして)言う時に使います。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1189006206
確かに感じがよく出ています。
この言葉に対応する言葉として「樸:ぼく、あらき」(自称の代名詞「僕」の人偏を木偏に代えた文字)というのがあります。この事物、老子がいたくお気に入りで、『老子』81章中、2、3回取り上げられています。19章がその一つで、「樸」=切り出したままの木材は、まだ加工されていろいろな部材になって使役される前の状態であり、老子はこれを讃えるのです。
老子はここで人為によって、生まれたままの完全な物・者が歪められるという事態を嫌っているように思えます。その意味で、老子は赤ちゃんも褒め称えます。生まれたままで、精に満ち、一日中泣いても疲れないというわけです。(55章)誰にも使役されないですから。
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@潜伏キリシタン :聞いたことがない言葉で、この用語で雲仙・天草の関連施設が世界遺産に登録されたというニュースと共に、なぜ「隠れキリシタン」ではないか、疑問に思いました。Wikiによると、以下のように説明されています。
隠れキリシタン(かくれキリシタン)は、日本の江戸時代に江戸幕府が禁教令を布告してキリスト教を弾圧した後も、密かに信仰を続けた信者である。以下の2つに分けられるが、一般に両者を区別せずに呼ぶ。
1. 強制改宗により仏教を信仰していると見せかけ、キリスト教(カトリック)を偽装棄教した信者。
2. 1873年(明治6年)に禁教令が解かれ潜伏する必要がなくなっても、江戸時代の秘教形態を守り、カトリック教会に戻らない信者。
敢えて両者を区別する場合、1は「潜伏キリシタン」、2は「カクレキリシタン」(すべて片仮名で表記)と呼ぶ。
ちょっと難しいですが、一応は納得しておきます。(・・・いや、解らんですね!私が中高生のころは、一言も「潜伏キリシタン」なんて聞いたことがありません。使われ始めて歴史の浅い言葉なのでは?)
踏み絵(wiki)
今日のひと言:言葉=wordには、何かしら実質性があり、その言葉から派生した言葉もなにかしら言葉の原義を示すようだと思えます。でも、本来1語でよい言葉が複数あるということは、たぶん一方が差別用語で、もう一方がその言葉の差別的な意味を緩和するために導入されることが多いのでしょう。この場合「隠れキリシタン」が差別用語、緩和表現が「潜伏キリシタン」というように考えられます。まあ、「言葉の無駄使い」は止めるのがよろしいでしょう。
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今日の一品
@山椒入り大根じゃこ
この料理、正式名称が良くわからないですが、まあ、そんなものです。味付けは醤油ですが、魚と相性が良かろうと、山椒を加えました。
(2019.08.28)
@鶏むね肉とキムチの炒めもの
弟作。塩、七味唐辛子で味を添えます。
(2019.08.28)
@ゴーヤの素揚げ、スベリヒユの素揚げ
ゴーヤは大き目なものの3分の1くらい残していて、プランターに生えたスベリヒユの2品を素揚げにしました。スベリヒユ(右)の持つシュウ酸対策として、鰹節を振りましたが、揚げることでシュウ酸は減ったようです。一級品の味です、スベリヒユ。
(2019.08.30)
@雲南百薬のお浸しバジル風味
雲南百薬(オカワカメ)はツルムラサキ科のおいしく、びっくりするほど栄養価の高い野菜ですが、香りがいまいち。そこでバジルソースとバジルの生葉を醤油とともに和えました。
(2019.08.31)
@ジャガイモとタケノコの昆布煮
タケノコのシュウ酸をマスキングするため、昆布を加えました。香り付けにアオジソ。
(2019.08.31)
今日の三句
白花が咲いています。
(2019.08.30)
九月前
早くも稲穂
黄金色
通常の農家より半月以上早く田植えする農家。
(2019.08.31)
留められ
泳ぎ続ける
紫紺ナス
水路には、このようなサルガッソー海状態のスポットがあります。
(2019.08.31)