政権を執って3年、安倍内閣はみたところ(他の野党勢力がガタガタなので)磐石のように見えます。これまで色々なキャッチフレーズで国民を欺いて来ましたが、いい加減にその汚らしい実像を見出せるようになってきた気がします。
特に目立つのは、集団的自衛権を決めたこと(「戦場に行こう!」)と「女性が輝く社会」の2つです。そこで、女性自衛官が増えて、戦場で活躍することを期待する「戦場で女性が輝く社会」という事態も、当然予想されます。この事態を称して「戦場で・・・」と、弟が呼びました。だからこの言葉の著作権は弟にあります。^^使わせてもらいましたが。この事態については、歴史上、第二次世界大戦でアメリカが行って、効果があったという事例があります。
「ロジスティクス」という本があります。この言葉はもともと戦争用語で、「兵站:へいたん」・・・後方支援、必要な物資の輸送・管理などを司ります。この本によれば、参謀職としては、作戦、情報、兵站の3分野がありますが、もっとも優秀な参謀候補は、華々しい作戦参謀でも、インテリジェンスを扱う情報参謀でもなく、一見地味な兵站参謀を志願したということです。
そして、その兵站部門で、第二次世界大戦中のアメリカ女性が「交戦する敵はいない」環境で、航空機の輸送に携っていたというのです。当の女性たちも、嬉々としてその任務に勤しんだということです。当時、アメリカの人口が2億人、日本は1億人でしたが、日本では女性がこのように戦争に参加するというのは、まったく考えられないことでした。
アメリカは人口が日本の2倍、さらには一方の性しか戦争に携らない日本に対し、男女とも戦争に関わると言う意味で、アメリカは日本の2×2=4倍の人的資源を活用したといえるでしょう。
以上の議論をより深く理解するのに、「ロジスティクス」(谷 光太郎:同文書院:1993)をお奨めします。この本の紹介を兼ね、過去ログでは
:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070313
を参照してください。
特に、日本政府は、よく「後方支援をやっているので戦争行為には当たらない」とほざいていますが、これは兵站の仕事であり、立派な、かつ重要な戦争行為です。日本の女性自衛官がイラクの戦場に駆り出されなくても、兵站部門で活躍すれば、それで充分「戦場で輝く・女性」とも言えるでしょう。
まあ、もともと、安倍晋三はそこまで考えているとは思えませんが、彼の推奨する「職場への女性進出」について言っても、眉唾ものです。なぜなら、これまでの日本政府や日本の大企業の失策のために、日本人男性の実質賃金はさがりっぱなしです。その不足分を補うために、仕方なく主婦が働きにでるという流れを安倍は把握していないようです。女性の就業率を上げれば良いかといえば、非正規労働者になってこき使われるのみだと思います。
さらに、古い考え方かもしれませんが、私は「妻は家にいて、家の仕事をして、たまに友人とお茶する、カルチャークラブに通う」という余裕のあるあり方こそ、女性にとって無理がないとも思えます。むしろ、夫の収入を増やすように政府は動くようにするのが良いと思います。もちろん、自己実現のために社会進出したいと言う女性は、どんどんやればいいのです。
今日のひと言:「女性が輝く社会」という安倍晋三のキャッチフレーズ、これはまやかしだと断言できます。どう転んでも、これで女性が幸せになることはないでしょうから。
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今日の料理
そろそろ、薹(とう)がたち始めたハルノノゲシ、切ってきて、茹で、西京味噌、イリゴマで和えてみました。ハルノノゲシの苦さをちょっとばかり和らげられます。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20150118#1421551515 参照。
(2015.04.07)
@クコの若芽の卵とじ
川原にて
採取後
完成
クコは、川原などによく生える、ナス科の小灌木。春先には、新芽の先端5cmくらいを摘んで卵とじにしています。味はどことなく土筆の卵とじに似ています。ヤマサの昆布汁とトウキビ糖を煮立たせ、クコの葉を入れ、最後に溶き卵を流しいれ、ほどほどに卵が固まったら、火から降ろします。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20091104 参照。
(2015.04.10)
@ラム肉と人参炒め
弟作。いつものスライス・ラムと、人参をピーラーにかけて「きし麺」風にしたのを、醤油+トウキビ糖で炒めました。案外美味しい。
(2015.04.10)
@具だくさん・焼そば
一袋40円也の焼きそば麺、本日の昼食にしました。フライパンに油を敷き、豚ばら肉を炒め、キャベツ、ピーマン一個、クコの実、穂先メンマ(セブンイレブン)、ミックスナッツ(セブンイレブン)を加えて、そのあと麺も加えて炒め、オタフクソース、ブルドッグ中濃ソースで味を整え、仕上げにネギを加えて軽く炒め、皿に盛り、アオサ、小エビ(姫海老)、カツオ削り節をトッピングして最後にマヨネーズも掛け、食べました。なお、群馬県太田市は、「焼きそばによる町おこし」を謳っていますが、盛り上がりはいまひとつのようです。
(2015.04.11)
今日の一句
寒い雨
モッコウバラに
ツボミつく
モッコウバラは、中国原産の黄色い花のバラです。
(2015.04.09)