ヒトデは人類の祖先ではない・・・動物の大分類
いつか、どこかで「ヒトデは人の祖先であり、人間が凶暴性を持つのはそのためだ」という説を聞いたことがあります。はたしてそうなのでしょうか?
ヒトデは「棘皮動物門:きょくひどうぶつもん」に属します。ほかにナマコ、ウニ、ウミユリ、クモヒトデなどがあります。五放射対称、水管系、管足を備えることが多いです。動物の最初の雛形は海綿動物門で、これから別れて腔腸動物門が生まれます。口と肛門が一緒です。クラゲ、イソギンチャクなど。
この腔腸動物門が2つに分かれて、旧口動物(原口が口になる)と新口動物(原口が肛門になる)になり、旧口動物は脊髄をもたない動物に進化していきました。節足動物が進化の頂点にあります。
一方の新口動物は、代表はもちろん人類ですが、「脊索動物門」の「脊椎動物亜門」に分類されます。
そこへ行くと、棘皮動物の場合、脊索が未発達で、脊索動物門に入る「半脊索動物亜門」のギボシムシとの間で種の断絶があります。ここで、人類と棘皮動物は、歩みを異とするようになったのです。
以上、「ヒトデは人類の祖先ではない」ことのお話でした。
今日のひと言:このような動植物の進化のお話は、私は大好きで、あの生き物、この生き物・・・と類別していくのが面白いのですね。
なお、今日のブログで参考にしたのは、
「2003年8月10日 Ver2.0 逗子高校生物」という生物進化の一覧表(系統樹)でした。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AE%E7%B3%BB%E7%B5%B1%E6%A8%B9%E3%80%80%E3%80%80%E9%80%97%E5%AD%90%E9%AB%98%E6%A0%A1&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=&aq=f&oq=
なお、「系統樹」というのは、動植物の近さ・及び隔たりを、ちょうど樹木のように一覧にした図表のことです。
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