*「手に職を」を忘れた国民〜〜アメリカのモノライン保険
(都市工学科シリーズ・インタラプション)
稲穂・・・・農家の仕事→「農業」といいます。
歯車・・・・ものを作る仕事。機械をつくる仕事→「工業」といいます。
海・・・・・漁業。魚を獲る仕事。→「水産業」といいます。
双葉・・・・木を育てる仕事。→「林業」といいます。
以上は、日本の五円玉を観察して、生徒に何が書かれているか問う授業の報告書によります。これらを示す図形が描かれているというのです。
:http://www2.netwave.or.jp/~hamai/sangyo.htm
ここには、サービス業は含まれませんが、今現在の日本人においては、サービス業(第三次産業)の人口のほうが、第一次産業の人口を上回る時代になっています。
初心忘れるべからず、と言いますが、残念ながら日本はアメリカのいろいろな悪い面を目標にしているようです。司馬遼太郎氏のエッセイ「アメリカ点描」には、「こんなに金融ばかりやっている国民、国家は長続きはしない」との評がありますが、その通りだと思えます。
サブプライムローン問題の奥には「モノライン保険」という怪物が控えています。ことし1月24日号の週刊文春には「米国経済の息の根を止める「モノライン保険」」という話題が踊っていました。基本的には日本のバブル期と似ていますが、「住宅価格の上昇で消費を賄う国、アメリカ」なのです。
モノライン保険とは、債権に保険を掛ける仕組みです。「万が一、格付けが下がっても、AAA格の債権と同じように保険会社が差額を払ってくれるという保険」。格付けだけが保険会社のたよりなのです。絶対下がってはならない・・・そうでなければ、それは多額の支払いを生み、その会社の死を意味します。そしてアメリカ社会の崩壊も。日本への影響も大津波級でしょう。信用の下落対策(=AAA維持)として、またどこかから資金を調達しなければならないのだから大変です。その辺、日本はいいターゲットでしょうね。郵便局の分割で宙に浮いた数十兆円のマネー、アメリカの生保、損保が虎視眈々と狙っていることでしょう。ね、国賊・小泉純一郎さん。
上で挙げた図は、住宅の平均床面積と国民一人あたり年間エネルギー消費量の相関図です。(週刊文春の記事より)ほぼ一次関数のようにデータが推移し、飛びぬけて床面積、エネルギー消費量が多いのはアメリカです。だから、サブプライムローンに飛びついたいわゆる貧乏人たちも、他の国の2倍の床面積、エネルギー消費を享楽しているのです。贅沢な話です。このような「地球にやさしくない」生活様式なんて、不用です。
日本も5円玉の精神を取り戻すのがよろしいでしょう。
今日のひと言:アメリカ人ひとりでインド人7人分のエネルギーを使うということをかつて習ったことがありますが、今ではどうなんでしょうね。
なお、以下の引用にご注目ください。
今回のテーマは「金融」。
おそらく金融はITと並び今後の経済発展を担う最先端業界。
自分たちでフリーペーパーという一つのメディアを作り上げる経験の中、
金融業界についての酸いも甘いも知ることができちゃいます☆☆なんと大和証券全面(?)協力!!
株式投資、為替トレードなど、他では高校生のうちは絶っっっ対に聞くことのできない濃ゆ〜いトレーニングを受けることができちゃいます。これを受けた高校生の貴方!!
大学時代は投資でモテモテ生活が確定ですwww(知りませんが笑)
ちなみに僕がいつもお世話になっている某財閥系不動産大手にお勤めのNさんは、
東大在籍時代に半年で5000万ぐらいも株式投資で稼いでいらっしゃいました。
いや〜wwwこんな話聞くとマジメにビジネスやってる気無くしますね〜wwwww
http://blog.livedoor.jp/venture_all_the_time/
これは、東大生起業家、東大工学部の現役学生、保手濱彰人さんのブログから。高校生向きに「金融」をネタとした講習会をやろうというのです。開いた口がふさがりません。2008年6月24日のブログからです。なお、ロシア政治経済ジャーナル主宰の北野幸伯氏は、世界の金持ちに「これから何が重要な産業になるか」と聞いたところ、金持ちたちはこぞって「農業」と答えたとのことです。なんと思うでしょうか、保手濱さんは。
今日、08.09.15時点でアメリカのリーマンブラザーズ証券が破綻しています。
関連する記事として、以下にTBです。
「そのことを考えている。そればかり考えている。」
http://d.hatena.ne.jp/FTGFOP/20080917
NHK「その時歴史が動いた」 上杉鷹山 ふたたびの財政改革~上杉鷹山(41歳)、2度目の藩政改革に乗り出す~ [DVD]
- 作者: TVドラマ
- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: DVD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (9件) を見る