各国語の利便性(一筆書き指数:SS指数)
- アーティスト: 語学
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1993/03/01
- メディア: CD
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まずは、以下の英文を見てください。
i can‘t understand why
ya write your blog in japnese.
do ya wanna be the best
in the world ?
ya can‘t untill useing japanese.
ya may be able to be the
best businessman in Japan,
but ya r not the best
in the world.
(anonymous) 02.03.12:27
以上の英文は、そうとうおかしな英文です。これは、世界一の企業を目差す学生企業家の現役東大工学部2年生のブログに寄せられたものです。その人、保手濱彰人(ほてはま・あきひと)さんがどうこれを読んだかは不明ですが、「世界一を目差すなら、なぜ日本語を使っているのか?君にはせいぜいサラリーマンがお似合いだよ。」とあざけっているのです。japneseとあるのは、『ジャップ』(日本人への蔑称)という意味さえ内包しているのですね。一種意識的な書き間違えでしょうね、これ。
それにこの英文、スペルがとてもいい加減です。さきほどのjapneseもそうですが、たとえばya(つまりyou)、wanna(つまりwant to)、useing(つまりusing)など。また一人称の代名詞「I」が小文字の「i」となっています。それでも意味は通じます。英語はなんとも柔軟な言語です。
いざ、情報を手早く伝えなければという状況になったとき、その利便性が物を言います。格好つけている場合ではなく、完全性より迅速性が求められるのです。ちょっとばかり変な表現でも伝わればいいのです。英語は相当早そうですが、以下の考察を行いました。それは表音文字を使う言語について、各文字が一筆書きできるか、できないかを分析し、全文字数をLとし、一筆書できない文字数をPとして
1―(P/L) ::*
を取り、*を一筆書き指数と呼びます。なお、英語では一筆書きをa single strokeと呼ぶので、SS指数とも呼ぶことにします。以下、各言語について
1)英語 一筆書きできない文字はi,j,t,xだけであり、26文字なので
1−(4/26)=0.84
2)ロシア語 難しそうだが案外筆記体は簡便にできていて一筆書できないのは6文字、全32文字なので
1−(6/32)= 0.81
3)日本語(ひらがな)
一筆書きできない文字は32文字、全47文字なので
1−(32/47)= 0.32
日本語(カタカナ)一筆書きできる文字は7文字なので
1−(40/47)= 0.15
カタカナは、そうとう非能率的なもののようです。
4)アラビア語 一筆書きできない文字は17、全30文字なので
1−(17/30)= 0.43
5)ドイツ語 ウムラオトという記号を3つ持っているので
1−(7/30)= 0.77
6)フランス語 アクサンテギュなどの付加記号が多い。(ちなみに単語の末に読まない文字列が続くというおまけもある)
1−(18/40)= 0.55
7)ギリシャ語 小文字のみについて検討
1−(8/24)= 0.67
8)ハングル すべての文字は一筆書きできない。そういったルールの言語だから。な
を、速記文字もないらしい。
ハングルの90文字についてはhttp://dongta.lix.jp/han/han-6.html
を参考にしました。
1−(90/90)= 0.00
ハングルを使う国の場合、戦争したら弱いだろうな、と思われます。戦場で悠長にハングルを使うことはできないんだろうし。
なお、アルファベット(キリル文字も含む)一覧は
「Wikipedia:Template メッセージの一覧/文字」を参考にしました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Template_%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E6%96%87%E5%AD%97
**このSS指数の考察の前提として、全表音文字の使用頻度が同等であるとすることには、注意してください。**;^^)
今日のひと言:日本語も相当非効率的な言語です。ハングルほどではないにせよ、緊急の筆記には向いていないようです。だから速記があるのですね。
(以下最近しったのですが、
http://korea.alc.co.jp/culture/hiroba/2007/01/post_7.html
によれば筆記体もあるようです。
ただ、一筆書できないのは相変わらずですね。
2007.10.11記す)
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