虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

プーチン最後の聖戦(北野幸伯):書評

アングロ・サクソン民族とスラブ民族は、昔からライバル関係にありました。たとえば、19世紀・いわゆる中央アジアを巡って、アングロ・サクソンのイギリスとスラブのロシアは激しく敵対していました。この状況のことを「The Great Game」と呼び慣らされて…

dysonの扇風機

羽根のない扇風機と言いますが、dysonの扇風機の場合、正確に言うと、羽根がないのではなく、羽根は内臓されていて、本体下部の空気取り入れ口から空気を取り込みながら、羽根が回転し、上部の「わっか」のような部分から風を吹き出す構造になっています。大…

ヨハン・シュトラウス2世・ワルツ王の影

ダンス特集その1(全2回) ヨハン・シュトラウス2世 (wiki)→ ヨハン・シュトラウス2世と言えば、世に「ワルツ王」という通称があり、実際ゴージャスでサービス精神旺盛で、しかも芸術性の高い音楽を量産したことで知られます。ワルツとしては「美…

ヨハン・シュトラウス2世・ワルツ王の影+dysonの扇風機

「自由訳 老子」(新井満):書評

老子特集その2(全2回、完結) 新井満(あらい・まん)さんといえば、秋川雅史さんが歌い、大ヒットした「千の風になって」の原詩であるメアリー・フライの歌詞の的確な訳をし、その上、曲も付けたというマルチ人間で、芥川賞受賞作家でもあり、写真家、環…

「水は方円の器に従う」〜老子の名言?

老子特集その1(全2回) 私は大学生時代後期のころに、老子に惹かれ、文庫本などで購読していました。諸橋轍次さんの「老子の講義」、小川環樹さん訳注の文庫本「老子」(中公文庫)など。今でも枕頭の書です。そのきっかけには2つあり、一つは自然農法家…

「うな重」ではなく「なすの蒲焼き重」

昨今、ウナギの稚魚の「シラスウナギ」が世界的に不漁で、うなぎの値段も「うなぎ登り」です。しらすうなぎの卸値が2年ほどで倍くらいの値段になっているようで、うなぎ好きの私には厳しい状況になっています。その状況で、今年7月27日のNHK「首都圏ニュ…

芥川龍之介と徒然草

以前、芥川龍之介はその著「侏儒の言葉:しゅじゅのことば」のなかで、徒然草(つれづれぐさ:吉田兼好の随筆)について以下のように書いていました。 つれづれ草 わたしは度たびこう言われている。――「つれづれ草などは定めしお好きでしょう?」しかし不幸…