虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「うな重」ではなく「なすの蒲焼き重」

昨今、ウナギの稚魚の「シラスウナギ」が世界的に不漁で、うなぎの値段も「うなぎ登り」です。しらすうなぎの卸値が2年ほどで倍くらいの値段になっているようで、うなぎ好きの私には厳しい状況になっています。その状況で、今年7月27日のNHK首都圏ニュース845」と、7月28日のNHKニュース深読み」で立て続けに紹介されたのが、群馬県太田市にある食堂が、うなぎではなく茄子を使って蒲焼を作って販売しているという情報です。「なす蒲焼 太田市」のダブル・キーワードで検索したら、すぐに解りました。


私はこの食堂――「かわとみ」が「上州御触れ弁当(600円)という商品を出していて、かなり美味しいのを知っていましたので、7月30日、昼食にと、「なすの蒲焼き重」(600円)を食べに行きました。(「上州御触れ弁当」は以前「忠治召し捕り(とり)弁当」と言っていったように、鳥の弁当でした。)

幟(のぼり)

厨房

店内

おしながき

 待つこと数分、それは出されてきました。確かに、見た目うな重です。茄子(ナス)を蒸すことまでうな重準拠しているそうです。美味しかったです。ただ、やはり野菜を使っているので、繊維の縦の繋がりが強く、動物のうなぎの肉のようにほぐれて取れるという感じではありませんでした。お櫃の中間部にはお得意の鳥肉も敷いてあります。

なすのかば焼き重

なすを裏返すと

 太田市は「やきそば」による町おこしを標榜していて、「かわとみ」も「やきそば」がメイン・メニューなので、翌日食べるために買ってきました。それにしても、この「なすの蒲焼き重」、鶏肉を入れなければ精進料理としても人気がでるでしょうね。


@上州太田焼きそば かわとみ

〒373-0004 群馬県太田市強戸町(ごうどまち)178-2
TEL.0276-37-1390(代) FAX.0276-37-7012
E-mail info@kawatomi.com?subject=注文・問い合わせの件
ホームページ http://www.kawatomi.com/
営業時間 11:00〜14:30
定休日 毎週木曜日・日曜日
駐車場 8台分
収容人数 10組様


禅寺の精進料理十二ヶ月 (ちくま文庫)

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