虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

花由来ではない蜂蜜・・・甘露蜂蜜

ことし、山田養蜂場から、珍しい蜂蜜を購入しました。それは、ミツバチが花から花へと経巡って採取する花の蜜ではなく、花のない森の中、樹とか草に寄生する虫たち・・・例えば「アブラムシ」「カイガラムシ」の分泌する甘い汁を分けてもらって巣にミツバチ…

賭博者としてのエッセイスト

エッセイストというのは、どんな人なのでしょうか? 私は、3年前、一編の小説を書き上げ、「週刊新潮」編集部と「週刊文春」編集部に全く同じ条件で局で直接郵送を頼み、郵送しました。 その作品は短篇で、読んでもらった人の評価が「骨組みだけの・・・小…

クライメートゲート事件・・・温暖化は進行しているか?

2007年のノーベル平和賞は「地球温暖化に警鐘を鳴らした」として、アル・ゴア前アメリカ副大統領とIPCCが受賞していますが、これが眉つばものだったというお話。 ちょっと古くなりますが、週刊新潮(2010・4月15日号)に以下のような厳しい記事が…

「神々は渇く」(アナトール・フランス)・・・革命の狂気

アナトール・フランス特集その2 短編の多いアナトール・フランスにしては、めずらしく長編の作品。「フランス革命」という集団狂気を扱っています。堂々たる歴史小説です。 原題:Les Dieux ont Soif 一市民・画家のエヴァリスト・ガムランは、「革命裁判所…

アナトール・フランスとキリスト教

アナトール・フランス特集その1 「フランス」という国名を筆名に持つこの文豪は、まさしく「フランス」を体現し、ノーベル文学賞を受賞し(1921年)、その死の際にはフランスの国葬に遇された人です。(1924年) 本名はジャック・アナトール・フラ…

近松門左衛門の「虚実皮膜論:きょじつひまくろん」

私が拙ブログを立ち上げたころ、近松門左衛門の「虚実皮膜論」が話題になったことがあり、私のブログのタイトル「虚虚実実――ウルトラバイバル」も同じ字を含んでいるので、興味がありまして、今回エントリーすることにしました。(なお、近松門左衛門は「日…