虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

Slat(スラット):人工甘味料の落とし穴(スクラロース)

今日のネタは、セブンイレブンで700円くじ引きセールをしていて、引いて当たった商品です。


Slat(すらっと)という名の炭酸いりカンチューハイです。125kcal。アサヒビール社製。



成分は  アルコール3%、グレープフルーツ果汁、果肉、植物繊維(ポリデキストロース)、糖質(70%オフ)、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムKスクラロース



随分聞きなれない物質が入っていますね。ポリデキストロース、アセスルファムKスクラロース・・・ここまで読んで飲料を飲む人もいないでしょうが、なんだか不気味です。



それもそのはず、この3つは人工の化学物質なのです。ポリデキストロースは、水溶性の人工植物繊維(人工?植物繊維??)です。アセスルファムKも得体が知れませんが、アセスルファムKは硫黄(S)を環式構造式に含み、かなり特異な物質であり、またスクラロースは、なんと「有機塩素化合物」!!・・・でありまして、この種の化学物質には仲間としてPCBやダイオキシントリハロメタンなどがあり、かなりの確率で「発ガン性、変異原性、催奇形性」をもつものが多いのです。


 有機塩素化合物とは、炭素原子(C)に直接塩素原子(Cl)が結合した形の化合物で、自然界にはほとんど存在しません。唯一、微生物のある種のものが有機塩素化合物をつくってしまったという事例はありますが、この生物は「抗生物質として」再利用しているのです。それほど毒性が強いのが有機塩素化合物なのです。


スクラロースの化学式。青で囲んだ3箇所、炭素=塩素結合が見られます。画像はwikipediaより。


スクロース」とは、「砂糖」のことですが、なんだか紛らわしい命名です。Slatに含まれる人工甘味料には、それぞれ砂糖の200倍、600倍の甘さがあるので、これらの甘味料は混ぜるなどして、盛んに使用されるのです。甘さが増すとか、変な後味が消えるとかいう理由で。


 体の中での代謝は考慮しているのでしょうか?砂糖のように体に吸収されて代謝の最後まで確認されている物質ならともかく、ちゃんと分解されるのか、されないのか、また、代謝生成物が安全なのか、代謝されないとして、体に残留するのか、排出されるのか、ちゃんと研究はしているのでしょうか?それに、数十年前、チクロやサッカリンという甘味料が危険だということでこれらを含む商品が市場から駆逐されたという事実をどう捉えているのでしょうか?・・・アサヒビールは?また、この物質を認可した厚生労働省は、いったいどんなつもりなのでしょうか?!

まだ、ステビア(ハーブの一種)由来のステビオサイドを使うほうがましです。



 私は、今回のブログで、この種の飲料は飲まないほうが良いと強く思いました。一時の清涼感を味わうか、健康を保つか・・・?


それはそうと、このお酒、グレープフルーツを使っているのがウリでした。(だから、白濁したお酒です)酒を飲んで痛んだ肝臓をケアするのに、酸っぱい食品は有効に働きます。実際、ショーチューに梅干をいれて飲む人を見かけたこともあります。


参考ブログ:スクラロースをめぐる国会のやり取り
http://www.asyura2.com/0505/health10/msg/693.html


この中の質疑に、「スクラロースは138℃で熱分解され、有害な塩素ガスが発生する」とのくだりもあります。



今日のひと言:まさか、清涼飲料水に「有機塩素化合物」が混ぜてあるとは思いもよりませんでした。私。これって、人類の自殺行為ですよね。

高甘味度甘味料スクラロースのすべて

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