虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

歯周病予防とリステリン〜塩化亜鉛の効能とは?

リステリン・ターターコントロール



 以下に書く文章の種本は、「専門のお医者さんが語るQ&A  歯周病」(新井高:株式会社保健同人社:本体1286円)です。


まず、口腔内でプラーク歯垢)が出来、これが固着してターター歯石)となり、歯と歯茎の間を割るように入り込み、歯と歯茎の間が広がるようになり、これを歯周ポケットと言います。歯周病菌は嫌気的な環境を好むので、なおさら歯周ポケットに集り、ついには歯を支える歯槽骨を侵し、歯を支える組織がなくなるので歯はぽろっと抜けてしまうというわけです。


 歯周病は、罹っていない人がむしろ少ない病気で、特に45歳から54歳の年齢層では実に88.44%の人が歯周病に罹っているというそうです。この年齢層の9割の人が罹患している・・・凄まじい数字です。なお、30歳未満の人は、歯肉炎が主で、これはいつかは歯周病に移行するというわけです。


 なお、歯垢に含まれる細菌は、プラーク1mg中に約2億個の細菌が存在し、虫歯や歯周病の推進役を果たすのです。


そして、ハミガキのやり方も事細かに解説されています。以前は毎食後のハミガキが推奨されていましたが、プラーク沈着は食後8時間くらいで始まり、夜中は沈着の邪魔をする唾液の分泌が減るので、就寝前にブラッシングすればよい、とも書かれています。(以上、「専門のお医者さんが語るQ&A  歯周病」からの情報です。


さて、私は以前、次のような「非常識」な見解を披露しました。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080219#1203382669

:糖分による歯周病の制御


ここで私は、就寝前、甘いシロップを口にいれてくちゃくちゃし、意識的に虫歯を起しやすいようにし、虫歯化のプロセスで、歯石を出来た酸で溶かすという「方法」を開陳しています。その後、その液体はお酢に変わりましたが、口腔内を酸性状態にするというようにやっていました。ただ、シロップの場合、今回読んだ本ではプラークの原因になるので棄却、お酢の場合は酸性度が高いので、まさしく歯周病が改善できても、虫歯も起きうると思い、頓挫していました。


ところでジョンソン・エンド・ジョンソン社の出している「LISTERINEリステリン」という商品を使ってみると、この刺激の強い製品は案外効果があるのですね。この商品を使用するようになって歯科医に行ったら、歯の歯周ポケットが浅くなり、歯茎の色も改善されている、というのですね。


この薬用口腔剤、最新の製品で原因菌を殺菌し、歯石(ターター)の沈着、歯垢の沈着、歯肉炎、口臭(などをを予防する)となっています。配合されている成分は多数に上り、殺菌にはエタノールを、歯石沈着には塩化亜鉛ジンク・クロライド)などを配合しているようです。そして液のPHは4程度、私の狙いにあったように酸性でした。物理学的に歯石を取るのではなく化学的に溶かすという方法は、存在すると思うのです。だって、歯石の沈着は生物化学的に起こる現象ですから。


そんな意味では、ターター予防に配合されている「塩化亜鉛:ZnCl」が力を発揮するようです。参考として


口臭の原因の多くは、口の中の細菌がタンパク質などを分解するときに出すVSCガスによるものです。特に歯周病原菌はタンパク質が大好きで、歯周病がすすむと口臭が気になるという方も多くなります。『ブレスバランス』に配合されている塩化亜鉛は、細菌に栄養(タンパク質)を与えないようブロックし、VSCガスを発生させない働きをします。

http://www.mi21.net/gum_disease/caregoods.html 「歯科の総合情報サイト:MI21.net」より。



今日のひと言:残念なことは、このリステリン・シリーズ、私が以前否定的に挙げた人工甘味料スクラロースサッカリンナトリウムなど)が、矯味剤として配合されていること。いかに強烈な風味をリステリンが持つとは言え、これらの甘味料を配合する必要もないと思われるのですが。口腔洗浄薬で飲み込むことはないので良しとしているのでしょうか。


参考過去ログ


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20101102#1288654476

:危険な人工甘味料・・・チクロからスクラロースまで



歯周病 (専門のお医者さんが語るQ&A)

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治療ゼロの歯科医療をめざして 「トータルヘルスプログラム」が変える日本の歯科医療 (NextPublishing)

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100歳まで自分の歯を残す4つの方法 (健康ライブラリー)

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今日の料理


@紫ダイコンの切り干し大根





珍しい、紫色をしていた切り干し大根をJAから入手しましたので、料理してみました。この材料の色を残そうと思いましたので、(不本意ながら)グラニュー糖、赤穂の甘塩で味をつけ、不足するうま味をカツオ節削りで補完しました。ほかに油揚げ、クコの実など。

 (2015.02.22)




@タレ漬け鶏胸肉の玄米フレークまぶし炒め





弟作。やまさの昆布汁原液に2時間半ほど漬けた胸肉に小麦粉汁をつなぎにして玄米フレークをまぶし、フライパンで炒め、最後に電子レンジで加熱具合を調整しました。

 (2015.02.22)




トンブリのマヨ・オイスター・わさび和え






これまでも紹介してきたトンブリ料理、今回はマヨネーズ、オイスターソース、チューブわさびで味付けしました。つーーん、とくる風味が刺激的。トンブリは、アカザ科の草、ホウキグサ(コキア)の種を膨潤させた食品です。


参考過去ログ


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20130906#1378437845

  :トンブリのマヨネーズ和えナツメグ風味

(2015.02.24)





@烏賊のゴロ煮を汁に使ったうどん






前日に食べた烏賊(イカ)を内臓ごと煮た煮汁を使って、うどんを食べました。ゴロ煮の風味満点。七味唐辛子を掛けて。

 (2015.02.26)