虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

竹中平蔵の再就職

  *竹中平蔵の再就職




2009.08.29日のニュースより。

小泉政権のシンボルのひとつでもあり、経済財政担当相や総務相を歴任してきた竹中平蔵慶応大教授(58)が2009年8月26日人材派遣大手パソナグループの取締役会長に就任したと公表された。


衆院選により政権交代が実現した場合、労働者派遣法規制強化への傾倒が予想され、人材派遣業大手のパソナグループにとっても先手を打つ必要がありそうだ。
2007年度からパソナグループの特別顧問を勤めていた竹中氏が、任期1年で代表権を保持しない取締役会長に就任。
パソナグループのCEOの南部靖之氏とはかなり以前からの親交があるという。


http://keieishanitsugu.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-9c0e.html より。


ここに、「ジニ係数」という指標があります。国民の貧富の格差をしめすもので、これが、竹中平蔵が政府の要職を占めていたころに「数字が増えた」と指摘するブログもあります。ジニ係数は貧富の格差がなければ「0」、究極的に格差がふえると「1」となる係数です。


99〜01年はほぼ横ばいだった数値が02年の0.070を境に上昇に転じ、04年には0.079になった。国内の個人所得のジニ係数が99〜04年で0.007ポイント上昇というデータがあることが「格差論争」の根拠の一つとされており、市区町村別が2年間で0.009ポイント上昇したことは大きな数字だという。

 平均所得の上位はほとんどが大都市部。04年には東京23特別区のうち9区が上位20自治体に入った。これに対し、下位は軒並み高齢化の著しい町村部。最高値と最低値はそれぞれ、99年は東京都港区の751万円、秋田県東成瀬村の221万円で、04年が港区の947万円、北海道上砂川町の211万円だった。

 神野教授とともに作業にあたった慶応大大学院経済学研究科の宮崎雅人氏は「小さい所を大きな所が吸収するケースを考えれば、平成の大合併ジニ係数を下げる方向に働いたはずだ。実際の格差拡大は今回の結果より大きいのではないか」と分析している。【統一地方選取材班】

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20090118/1232244775#c

より。竹中は国民に対し、なんらプラスの貢献をしてないどころか、マイナスの貢献をして、パソナに年収1億円の会長職に納まったわけですね。



今日のひと言:
私のブログでも、竹中とか南部とかの迷発言をした声を挙げています。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070217
安倍晋三の再チャレンジ会議・取り巻きのトンデモ発言集:「労働基準監督署は要らない」


南部はなんと言っていたかというと
「フリーターこそ終身雇用」


竹中は「競争が進むとみんなが豊かになっていく」



これは、いわゆる「新自由主義」という狂信的な学問(?)によって、日本国民が苛まれた結果、国民一人一人に「これは間違った道じゃないのか?」という疑念を植え付けて終息したもののように思います。それにしても・・・竹中平蔵は、世渡りが上手い。


 (余談):彼の絶頂期、周囲のメンバーが書いたブログで「ここに書かれているのは、おそらく自分が言ったことだろう」とスカシて余裕をかましていましたが、これからはそうは行かないぞ!!


参考過去ログ:福沢諭吉を嗤う
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20051217


くたばれ竹中平蔵 論 さらに「失われる十年」

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ジニ係数の形成

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