虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

シロアリへの懸念(やまとことば特集・中休み)

山で杉を切り出し、皮をむいている私(1988年)→

ここ2,3ヶ月、我が家がシロアリの被害にあっていないか、気になっていました。
そこで、この前、大和ハウスの担当と一緒に、防蟻業者(ぼうぎぎょうしゃ)に来てもらいました。


その結果まだシロアリの被害はない、という結末で、一安心でした。
私が懸念を覚えたのは、風呂場の洗面台から、水が漏れているのに気ついたからです。現在の家は、「布基礎」と言う手法で、コンクリートを打ったうえに木をよこに寝かせてその上に構築物をたてるのですから、この横木が腐っていてはこまるのです。



なお、シロアリは「ゴキブリ」の仲間です。また、ゴキブリはカマキリの仲間です。ひたすら逃げるゴキブリと、ひたすら立ち向かうカマキリほど正反対の性格をしているのが意外です。



以下、Wikipediaからの引用。

日本本土に分布する種では、ヤマトシロアリ Reticulitermes speratus (Kolbe,1885)と、イエシロアリ Coptotermes formosanus (Shiraki, 1905)が普通である。この2種はいずれもミゾガシラシロアリ科に分類される。
ヤマトシロアリは枯れ木の中に巣穴を作って生活している。巣穴は網目状になった孔の連続からなり、シロアリはその周辺を食べながら巣を広げる。場合によっては表面に木くずを積み重ねたトンネルを造ってその中を移動する。広い面積を食べることは少ない。
一方、イエシロアリは地下に穴を掘り、木くずや土でかためられた大きな巣を作り、この中に女王がいる。この巣を中心にしてトンネルを掘り、あちこちを食うので木造家屋などでは大きな被害が出る。根絶は難しいが、巣を発見・摘出することによって被害の進行をあるていど止めることが出来る。なお、イエシロアリはIUCN(国際自然保護連合 )により、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定されている。

 私の家は軽量鉄骨製で、シロアリは関係ないじゃん!という見方をする人もいるかもしれませんが、現在の「家の基礎=布基礎」は、コンクリートであっても、四角い材木をヨコに敷いて、上部の構造が作られることが多いので、この材がシロアリにやられる恐れがあるのです。(繰り返し言いますが)


  今日のひと言:シロアリは、その集団が絶えそうになると、集団移転して、本来シロアリが住まない程度に乾燥した材に取り付くこともある、とのことでした。「もらいシロアリ」というありがたくない現象ですね。家から家に贈呈されるわけですね。ただシロアリそのものの生命力は弱く、飛散して2時間以内に家にとりつかないと、死滅すると、業者の人は言っていました。



 なお、私は以前山暮らしをしたことがありますが、5m四方ほどの小屋をほぼ独力で建てました。
紙すき小屋兼住居としてです。このお話は、あとにとっておきますが、一番気をつけたのが地中に埋まった部分の木の腐れ方です。私の場合、タールを塗りましたが、棟上という大事な工程で手伝ってくれた友人は「銅線をぐるぐる巻きにすればほっといても自然に腐食から逃れられるよ」と言っていたものです。



関連ブログ:スズメバチの恐怖:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20081028


追記:なお、新年のNHK「クローズアップ現代」で、木材が湿って腐食していない状態で、床下、柱などに無雑作に食い入る恐ろしいシロアリが紹介されていました。
アメリカカンザイシロアリ」。「カンザイ」」とは「乾材」という意味です。



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「床下」が危ない! (住宅が危ない!シリーズ)

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住まいとシロアリ

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