虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

三顧の乱

古代中国特集その2 ここでいう古代中国とは、春秋戦国時代から唐代までを指します。 諸葛孔明が劉備に仕える際、劉備が3回、孔明の庵を訪れたというのは有名なお話であり、これは美談とされ ます。いわゆる「三顧の礼」です。私はこう思う――2顧くらいで手…

軍師・范蠡:ハンレイ

*軍師・范蠡;(ハンレイ) 古代中国特集 その1 ここで古代中国とは、春秋戦国時代から唐の時代までを指します。 中国戦史の中で特別に面白いのは、漢楚の戦い(項羽VS劉邦)でもなく、三国志(曹操VS諸葛孔明)でもありません。それは紀元前6世紀から5世…

ど根性ダイコン 再び

*ど根性ダイコン 再び 以前のブログでも触れたが(http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060126)、兵庫県相生市で行なわれている茶番(ど根性ダイコン)の深層に迫ろうと思う。 おそらくは野菜であるダイコンの種が路上に落ち、それが発育してかなり変な形のダイ…

紙すきの精神的側面

*紙すきの精神的側面 紙すき特集 3 岡山県倉敷市の備中和紙製造元(086−465−2705)の丹下哲夫氏は、隠れも無い和紙名人です。どんな紙質の紙でも漉け、以前その雁皮紙(ガンピシ)が昭和・東大寺大納経の用紙に採用され、多くの画家、書道家が揮…

「紙すき」と「環境化学分析」 和紙特集 その2

私は東京大学工学部都市工学科・衛生工学(現・環境科学コース・・・と言っているらしい)で環境化学分析を学びました。特に「水」の化学分析を手がけたのです。 水に含まれる各種不純物の濃度(PPM,PPB,PPTなど)を調べるのが仕事で、ある意味「水」自体を…