虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

鄒衍(すうえん)と陰陽五行論:中国哲学の根幹の一つ「雲は金なり」

鄒衍(すうえん)は中国の戦国時代の陰陽家。斉の稷下の学士の一人。『史記』では騶衍と書かれる。略歴 『史記』田敬仲完世家の斉宣王十八年(紀元前302年)の記事に、 宣王、文学遊説の士を喜ぶ。騶衍、淳于髠、田駢、接予、慎到、環淵の徒の如きより七十六…

「♪イスファハンのバラ」とイスファハン:フォーレの甘美な歌曲

このブログを、これまで出会った薔薇フリークな女性ブロガーさんたちに捧げます。 O Leilah! depuis que de leur vol leger Tous les baisers ont fui de ta levre si douce Il n'est plus de parfum dans le pale oranger, Ni de celeste arome aux roses …

囚人服:しましま模様のフォークロア(民俗学):鍵がキー

「囚人服」というと、欧米の刑務所の映画を見ると、横の縞模様の服を着た囚人たちの姿が連想されます。(写真。wikiより)ただ、当然のことながら、囚人の着る服は国によって千差万別です。現在の日本のように、職業訓練をさせやすいように作業着を着せてい…

アンパンマン=キリスト:漫画として観る『幸せになれる宗教画』

この場違いっぽいセンテンス(等式)は、決してたわごとではありません。「最後の晩餐」の際、イエス・キリストが「このパンは私の肉、このワインは私の血」、と言いましたが、彼は自分の身体を食物であるとし、彼の血肉を頂く食事を通して弟子たちを導こう…

「巨人の星」が資本主義による高度経済成長を戯画化する

スポーツ根性物語(スポ根)の一つとして、いまでも知名度が高い「巨人の星」。原作者の梶原一騎は、並行して複数のスポーツ根性物語の原作を手がけており、「あしたのジョー」(ボクシング:高森朝雄名義)、「アニマルワン」(レスリング)、「柔道一直線…