藤袴(フジバカマ)〜〜安眠の道しるべ
FTGFOPさんのリクエストに応じて
秋の七草と言えば、萩、尾花(すすき)、葛、ナデシコ、女郎花(おみなえし)、フジバカマ、桔梗(ききょう)と名が挙げられますが、春の七草とは違い、みな鑑賞用にと挙げられたものです。
ただ、葛(くず)は根っこが漢方薬の生薬になり、花は焼酎に漬けて美味しいお酒ができます。桔梗は、韓国の人が根を好んで食べます。おみなえしも確か生薬になったようです。かなり有効な山野草が多いのです。
では、フジバカマ(キク科)には用途がないのか、と言えばさにあらず、茎葉が乾燥する過程で、クマリンという成分を発散するようになり、これが丁度サクラ葉の匂いなのですね。これを枕に仕込んで寝れば、安眠間違えなしでしょうね。このような香りを持つ植物に、近縁のヒヨドリバナ、他にもハーブの「スイート・ウッドラフ」というアカネ科の草があります。
それにしても、こんな素敵な香りを愛用していた中世の人たちが羨ましくもあります。
萩とすすきについては、月見の友というイメージしか湧いてきませんが、なにか鑑賞用以外の用途はあるんでしょうか?
知ってる人がいらっしゃったら、教えてください。

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今日のひと言:今日は緒形拳氏の死去とかノーベル物理学賞の日本人3名受賞(南部陽一郎氏ほか)の大ニュースに混じって石原慎太郎暴言都知事が、東京都の山谷地区に住むひとについて、
宿賃は250円位だとの超論を吐いて、江東区の区長から発言撤回をもとめられたというニュースがありました。現在の宿賃の相場が2000円くらいであることから見ると、石原都知事はしもじものことについて無関心であることが露呈しました。こんな人が都知事であり、オリンピック招致していることが笑止千万に思えるのです。