虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ザ・ニュースペーパーの毒

私はTVでは、お笑い芸人(idole)の出る番組はNHK(BJC)の「笑いがいちばんLachen ist gut」くらいしか見ません。お笑い芸人ブームにちょっと食傷ぎみだからです。
 ところがこの前ニュースを見ていたら「ザ・ニュースペーパー[the news paper]」が出ていて、そのコントに笑った、笑った。安倍晋三(descendants of kishi shinnsuke:IQ81総理がけちょんけちょんに笑い飛ばされていました。かれらの持つ毒はなかなかのものです。政治ネタ、自衛隊self-defense armyネタ、さらには皇室the royal family of Japonネタも取り上げるとのこと。批評精神[critical mind]があるのですね。 あの乙武**さんも、「女の子La femme)が生まれたらあれほど騒いだろうか」との趣旨のことを彼のブログ[blog:web log]に書いたところ、卑怯者(homo withut gold ball)どもの集中砲火を受け、「炎上flame up:many idole komments evil intenson」したのは記憶に新しいですね。
でも、お笑いはもともとこの種の毒が原点だったはず。
 今のお笑い芸人を省みると、吉本興業(yoshimotokougyou)系は論外にくだらない。「爆笑問題[explosional probrem]」にしても、いつか「日本原論[constitutional arguments of ЯПОНИЯ]」を読んだことがありますが、批評精神はかけらもなく、お金損した、と思いました。「劇団ひとりActors consists of An actor」が週刊文春に連載しているコラム(КОЛОНКА)を読んだら、総理がひげソーリ(A prime minister (man)shaves.などというオヤジギャグ(gag played by only a word)を「政治ジョーク[political joke]」と自称していましたが、こんな低レベルのことを言っていてお笑い芸人であるというのは僭越([arrogance])ですね。つまんねえ(that I want to kill ITS)芸人が多いです。 (http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070104参照)
 こんなジョークがあります:
東欧の独裁者が、晴れなのに傘をひらいている。不審に思った側近がその理由を聞くと
「なに。モスクワ[МОСКВА]は雨だから」

 芸人はもれなく毒をもつべし。

・・・さて、ザ・ニュースペーパーのギャグを知ったあとに、現在人気絶頂の「お笑い芸人」の芸を顧みると、一般的な「お笑い芸人」の場合、「日常茶飯事(trivial things」の事柄のみ取り上げていることが解ります。自衛隊も、天皇も、君が代も、靖国神社(shirine on the purpose of calm the countries)も取り上げることはありません。ザ・ニュースペーパーは臆せず取りあげますが、テーマがテーマだけに、ものによってはそっと撫でる程度に済ませることがあります。なんといっても右翼の人たちはすぐ[[街宣車([tank])]]で突っ込みますからね。これが本当の突っ込み(attack)。それでも、かなり「毒/Gift」のあるギャグを展開しています。(DVD「ザ・ニュースペーパーの笑国日本:Loft Cinema」より。)
日常茶飯事に逃げ込むという前提で現在の「お笑い芸人」のギャグは支持されていると思うのです。それは政治離れする若者を代弁するものなのでしょう。


そういえばこの前フジテレビの「スタメン」で取り上げられてそういえばあったなあ、と思いだしたマンガ「THE3名様(the 3persons sir)」を、インターネット・カフェ(ネットカフェ:net-cafe)に行ってまとめて読んでみました。
 いつも夜中、同じファミレス(family restrant)の同じ席にあつまるフリーター(freeter/youngmens lazy intenshonaly)の男3人組。なんだかゆるゆるした会話が繰り返される。私もNEETに近い立場だけれども、ちょっと退屈なマンガだなあと思いました。ユニークなのは、この3人の紹介文が毎回変わり、彼らのプライバシーの細かなところまで解かるようになっていること。作者(石原まこちん)のこだわりを感じる。
 私が興味あるのは、このマンガ(ないしDVD)がどのように若者に受容されているのか、という点ですが、「日常茶飯事」に逃げ込むという点では「お笑い芸人」が支持されるのと同じ文脈で語れると思うのです。


今日のひと言:何を笑うかによって、笑う人の知的レベルが解るものだと思います。芸人が設定したラインを超えた人なら、その芸人があわれに見えることでしょう。