小ネタ2題:赤光、Smirnoff(ソフトドリンク)
赤口(じゃっこう)
あるペーパー農家の主人が、「農地を草ぼうぼうにするくらいなら、人に貸したほうが良い」と言っていると噂に聞いたので、私はお願いに行った。応対した中年女性は、そんな話はないと否定した。私はこの女をバカ呼ばわりしてその場を去ったが、むかむかして、翌日、茶封筒に赤いペンでこう書いて、この家のポストに投函してきた:「栗原さん 小作料金が欲しいのよね。土地を売ればアブク銭が、ガッポリ入るよ。 そして最後はのたれ死ね。」このような文書を「赤光通信」と呼ぼう。赤光とは東洋占術の一つ「六壬」(六曜)の、災害の開く赤い口という意味で、破滅を意味する。
Smirnoff
この有名なウオッカの銘柄は、ロシア名物であり、ウオッカをフィーチャーしたソフトドリンクである。バーコードを見ると「5410316982061」であり、先端の54から、ロシア産だということが解る。飲んでみると、単純な味だった。そこで私はフランス式飲料に従って処方している独自の溶液数種を混合して混ぜて飲んだが、味のとげとげしさが失せ、ふくよかな味わいに変って、家人もこのほうが良い徒言っていた。このような飲料を、英語でNectorというが、Smirnoffの処方では、ネクターとは呼べない。甲類焼酎の炭酸レモン割りのほうが良い。