時差(標準時)の雑学+パンドラの箱(詩)(随想録―53)
時差(標準時)の雑学+パンドラの箱(詩)(随想録―53)
地球は文字通り丸いので、自転するこの天体上の各国家は、時間の進み方が違います。ちょうど日付変更線は日本に近いので、日本の標準時がもっとも早く時間を刻みます。それを東京に採って、世界の主要な都市との標準時の比較をしてみます。(正確には、兵庫県明石市を通る東経135度です。)
もっとも時差が大きい都市は、ロサンゼルス(USA)の16時間、ついでニューヨーク(USA)の13時間です。USA国内でも、3時間違うほど、時差があるわけです。ここいらは、日本から見て地球の裏側なので、当然、日本と昼と夜が逆転するわけです。
次に、時差の少ない都市からその順に列挙していきます。
@ウラジオストク(ロシア)1時間
@北京(中国) 1時間
@モスクワ(ロシア)6時間
@ベルリン(ドイツ)7時間
@ロンドン(UK)8時間
ざっとこんなところですが、なにか「変なところはありませんか」?
中国も広い国なのに、北京とウルムチに時差がありません。これは、国家中央・共産党の威光を示すために、中国全土がおんなじ標準時であると解釈できます。(さすがに便宜的な時間も認めているらしいですが)さすが専制君主国、中国です。同じ専制君主国であっても、ロシアは、1時間ごとに標準時を設定しています。
なお、こんなブログを挙げたのは、私が現在アメリカに本社のあるブログ、タンブラー(tumblr.)をやっているので、時差が気になるからです。タンブラーは、世界で1億人が利用している、かなり大きなメディアで、もちろんアメリカ人の利用者が最大です。でも、上で書いたように時差が大きいので、アメリカ人のエントリーを、私にとって都合の良い時間に閲覧できるとは限りません。むしろイタリア人、トルコ人、イギリス人、ポルトガル人などは時間差が少ないので、オン・デマンドで閲覧できるというメリットがあります。
「グーグル翻訳ツール」と組み合わせると、ほとんど全世界の人とコミュニケーションできるのが最大の楽しみです。変わったところでは、ボスニア人、クルド人とコミュニケーション出来ました。
(2022・10.31)
今日の詩
2022年12月09日、
その日まで散歩コースで馴染みだった
キョウチクトウの木が伐採されていた。
白い妖艶な花を、長期に渡って咲かせ続ける
巨木だった。
いつも通り、道の向こうを見渡すと、あの木が
跡形もない。
たぶん、宅地にするため邪魔になったので
持ち主が切ったのだろうが、
なんとも早まったことをするものだ。
だって、キョウチクトウは、
煮ても焼いても食えない、猛毒の植物だからだ。
燃やすと、毒がガスになる、
堆肥にしようにも毒がなかなか消えず、作物に入り込む。
この毒は心臓毒で、動物にとって致命的なのだ。
この持ち主は、
パンドラの箱を開けたのだ。
そのままなら、悪さをしない悪を、
それと知りつつ解放したのだ。
愚かな者だ、貴方は!
(2022.12.09)
今日の7句
黄色花
変わり彼岸
実が成りき
黄色のヒガンバナは珍しい。ただ実は発芽しません。
(2022.10.16)
下草を
全て刈り取り
興ざめだ
少しは草もあったほうが良い。
(2022.10.16)
工夫せず
軒並み閉店
商店街
太田市・大光院の門前商店街、なんにも研鑽せずに、何年前のかも解らぬ食品を置き続ける店が大半でした。
(2022.10.16)
葵紋
欄干にさえ
刻みけり
徳川家の紋章。
(2022.10.16)
チドメグサ
堀でしっとり
茂りけり
(2022.10.16)
ホトトギス
野草化しつつ
妍(けん)競う
ホトトギスは、ユリ科の野草。葉を食べることもできる。学名:Tricyrtis hirta
(2022.10.16)
コケの壁
人を守るか
武装せり
(2022.10.16)