各種伝染病の発生地:ペスト、コレラ、結核、天然痘・・・シャーガス病。
各種伝染病の発生地:ペスト、コレラ、結核、天然痘・・・シャーガス病。
比較的孤独な少年時代を送った私は、国語辞典を引いて、色々な物の名前を調べるのが趣味でした。そのうちの一つが「病気の名前」です。「隅々まで」国語辞典を引き、病気の名前をチェックしたのです。その一つ「花柳病」という病気の説明が理解できず、若い工場事務員の女性たちに訊いてみたところ、口ごもっていました。数年後、その病気についてほんとのところを聞いたら、「性病の総称」であると知れました。まあ、そんな趣味は人によっては迷惑になるのでしょう。そのような私の性質は大人、もっと言えば還暦すぎても治らず、いまこの場で展開しようと思います。強力な伝染病たちの「原産地」を列挙したいのです:
@1:ペスト(中央アジア)
近年の遺伝学等の研究成果により流行の発信地だと目されているものの、残された記録が乏しく外部の観察者による記録に頼っている。一例を挙げれば、あるアラブ人が書いた報告書によると、1347年にペストがクリミア半島に上陸する前にユーラシア草原西部に位置するウズベクのある村々は流行によって完全に無人化したという。
wiki(ペストの歴史)
@2:コレラ(インド)
コレラの原発地はインドのガンジス川下流のベンガルからバングラデシュにかけての地方と考えられる。最も古いコレラの記録は紀元前300年頃のものである。その後は、7世紀の中国、17世紀のジャワにコレラと思われる悪疫の記録がある。
@3結核:(アジア、アフリカ)
結核患者の分布は均一ではなく偏在し、多くのアジアやアフリカの国では約80%の人が結核の感染(=発病ではない)検査で陽性を示すが、一方アメリカ合衆国では5〜10%が陽性であるのみである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E6%A0%B8
wiki (結核)
天然痘の正確な起源は不明であるが、最も古い天然痘の記録は紀元前1350年のヒッタイトとエジプトの戦争の頃であり、また天然痘で死亡したと確認されている最古の例は紀元前1100年代に没したエジプト王朝のラムセス5世である。彼のミイラには天然痘の痘痕が認められた。
wiki(天然痘)
極めて歴史のある伝染病です。人類が根絶した唯一の伝染病ですが、菌のサンプルは研究用に保存されていて、もしこれを悪用して生物兵器を作ろうという者がいたら、おそるべき威力を発揮するでしょう。
@5:マラリア(熱帯各地)
マラリアは世界100か国以上でみられる感染症で、WHOの推計では毎年3~5億人が感染、数百万人が死亡しているとされます。主な流行地はサハラ以南アフリカ、東南・南アジア、中南米、パプアニューギニア、ソロモン諸島など熱帯・亜熱帯地域です。近年では、毎年50例前後の輸入症例が報告されています。
https://www.forth.go.jp/keneki/kanku/disease/dis07_03mal.html
今日のひと言:5つの重大な伝染病について、発生地を追ってみましたが、クリアにできる場合とそうでない場合があって、その地がどこであったか、特定しにくいようです。なお、エイズ(アメリカ合衆国)、新型コロナウイルス(中国)、エボラ出血熱(アフリカ)など、近年の病気は、交通手段の発達によって、比較的短時間でパンデミックを起こす場合が多いようです。
なお、私の手許に『殺人病ファイル』(1995年:日経BP出版センター)という本があり、56種に及ぶ感染症についての記述があります。なかでも、特に私の目を引いたのは、「シャーガス病」です。これは中南米諸国(メキシコ、ペルー、ブラジル、ベネズエラなど)の風土病と言っても良いかも知れませんが、この病気は「サシガメ」という昆虫が人を刺し、その排泄物に入っている「トリパノソーマ」という鞭毛虫・・・細菌より大きな「寄生虫」が人体に入り込むことによって発病します(アフリカの睡眠病と兄弟のような病原体です)。刺された体の部位が腫れ、とくにサシガメは顔を好んで刺すので、顔が腫れることが多いそうです。最初40℃の高熱が出た時点で、10%の人が死亡し、生き残った人については、トリパノソーマが体の奥深く、内臓の細胞に入っていき、臓器が異常に腫れるなどの苦しみを感染者に与えるのです。死ぬまでこの病原菌は人の体から出て行かないのです。もし、このサシガメが、輸入コンテナーに潜み、その輸入国で繁殖することがあったなら、シャーガス病は、風土病とは言えなくなるでしょう。
殺人病ファイル(最新版)
今日の一品
@ハーブトッピング・ミートソース
いつものミートソースに、パセリ(刻み)、青じそ(刻み),ナスタチウムの葉(そのまま)の3種をトッピングしました。いずれも、私が栽培したものです。特にワサビ風味のナスタチウムが美味しさを演出します。
(2021,07.04)
@キュウリの酢の物・とろろ昆布入り
梅サワー漬け(梅:酢:砂糖を1:1:1で漬けたもの)と醤油で1時間ほど重しをつけてキュウリの汁を出し、↑の料理と同じ3種のハーブを刻んで入れ、とろろ昆布を加えて調理液を吸わせます。
(2021.07.04)
@大根スプラウトとアボカドのサラダ
定番となってきた、栽培から始めるスプラウト。アボカドと合わせ、味噌(前回「新生姜漬け」に用いた)とマヨネーズを合わせてドレッシングとしました。
(2021.07.06)
@オクラのチーズ乗せ焼き
オクラの頭を切り、塩とクミン(スパイス)と片栗粉と混ぜあわせ、オクラにまぶし、スライスチーズ(2種)を乗せ、ラップで蓋をし、レンジで3分チン。
(2021.07.08)
@サワラのトマト煮、コンソメ風味
弟作。淡泊なサワラを、トマト、塩、コンソメ(1個)で煮ました。サワラの美味しさが伝わります。
(2021.07.08)
今日の詩
@デモーニッシュ(悪魔的)なソネット
だれのブログであれ、
吸血鬼が住み着くことがある。
この言葉、自分の頭で考えずブログの記述に
条件反射的にコメントを入れる人のことを指す。
どんなに当該ブログが優れていようとも
吸血鬼によって「言葉」の威力は半減してしまう。
ただ厄介なことにその吸血鬼たちは、
自分が吸血鬼であることを認識していない。
おおむね、コメント・レスの多い
ブログほど、吸血鬼が多い傾向がある。
私のブログの場合、コメント数が最近少ない。
少なくとも、ブログに掲げた十字架によって
吸血鬼たちは退散するのだ。
日本語も解らぬ彼らは。
(2021.07.03)
今日の六句
雨を浴び
ぐんぐん育つ
里の芋
梅雨時は、南国が原産の里芋にとって、もっとも恵まれた季節。
(2021.07.02)
弁天の
奏でるごとく
水流れ
これは、田んぼの用水路。弁天(弁財天)は七福神の一人で音楽、学問、管財の女神です。
(2021.07.03)
ヤブガラシ
絵画のごとく
蔓延れり(はびこれり)
ツルが伸びるのは速いし、すぐ花を咲かせる。庭の大敵なので駆除しますが、今回、あまりに美しく咲いているので写真に収めました。白っぽいのが花。その後、駆除。なお、この植物は「ブドウ科」です。
(2021.07.05)
女たち
振って思うや
我・荘子
この一年、3人の女性と恋をし、私から振ったのですが、その刹那の境地が、荘子のいう「万物斉同」に近いです。どんな意味かというと、(私が作ったはてなキーワード)
道家の思想家・荘子(そうし)の中心的な概念。「全ての物を斉しく(ひとしく)同一と見なす」という概略であるが、この場合 民主主義の「平等」という概念とはまったく違う。自己が絶対者であるという意識をもって「全てのもの」に差別を設けないという境地を言うのである。「物」には「者」としての人間も含む。なお、その絶対者も万物のひとつに過ぎないという認識も重要である。「荘子:そうじ(書物としてはこう読む)・斉物論編」に詳しい。
まあ、恋愛における一種の「しこり」を解消し、自然体に戻ったというわけです。特定の者に執着するのを止めて、全ての物に無頓着・無関心になる境地。仏教の「空」とほぼ同じです。
(2021.07.05)
ゴキブリの
恋路を塞ぐ
我なりき
弟が「ペットのゴキブリを放し飼いにしている」と称する我が家。ゴキブリが目の前で交尾しているのを見て、追い払ったのです。
(2021.07.05)
バカなるか
スマホゲームに
泣き笑い
今どきの若い者は、読書なんかしません。暇さえあればゲームをしています。私はインベーダーゲーム以来40年ほど、ゲームをやったことがありません。
(2021.07.06)
今日の写真
スパイクラベンダー :ラベンダーとローズマリーのあいの子のような強い香り。
(2021.07.07)
☆☆過去ログから厳選し、英語版のブログをやっています。☆☆
“Diamond cut Diamond--Ultra-Vival”
https://iirei.hatenadiary.com/
ダイアモンドのほうは、週一回、水曜日か木曜日に更新します。
英語版ブログには、末尾に日本語ブログ文も付記します。記事は
虚虚実実――ウルトラバイバルとはダブりませんので、こぞって
お越しを。