虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

私はゴミ?:ゴミ談義あれこれ

私はゴミ?:ゴミ談義あれこれ


学生のころ、私は環境問題、特に水問題に取り組んでいました。専門がそうだったし、市民運動家としても、水の汚染に関する問題には積極的に取り組んでいました。当時汚染度が日本一だった千葉県:手賀沼柏市我孫子市の生活排水で汚れていました。)の調査を自ら企画し、市民生協や漁協の協力も得て、水質分析を行い、その結果は生協の代表に報告し、そのまま国会と言う場で質問されました。


それから、霞ヶ浦の市民による水質調査、これは協力者として、でしたが、簡単に安価で多くの地点で水質分析が出来るキットを使い、霞ヶ浦、北浦の全水域を網羅した調査でした。私は主に3つのグループの一つ、北浦を調査するグループのリーダーとして何人かを指揮して動きました。


さて、その調査のころ、私が颯爽と調査をしたと思われる人も多いでしょうが、実は私は大学入学以降、心を傷め、双極性障害ともいえる精神的傾向を持っていました。そして、その真夏の調査の時、完全なる底(鬱状態)でした。風呂にも入らず体臭がむんむんしていました。調査の打ち合わせを、運動のリーダーの自宅行ったのですが、リーダーの娘(高校生か大学生)が私を“粗大ゴミ”と決めつけ、あんなゴミ、どこかへ捨ててきてよ」と言い出し、とりあえず、宿泊は別の場所に用意されました。私は直接この言葉は聞きませんでしたが、大変な侮辱と受け取り、調査にはちゃんと協力しましたが、調査の報告書に協力するのは断りました。


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実に、「私はゴミだったのです!」だいたい環境問題に関心がある者で、あの娘のような反応をすること、ある意味、新鮮な驚きでした。少なくとも、この問題に関わる資格はないと考えます。


さて、ここ数年問題視されている「マイクロ・プラスティック」、これはあの時の私のように「目に見えるゴミ」ですね。プラスティックについて言えば、熊本県水俣市メチル水銀汚染=水俣病は、そのプラスティックを製造する過程で触媒の水銀が劣化してメチル水銀になり、それを海にたれ流したために起きたのですね。一方、その製造の結果作られるプラスティックを問題視する見方は皆無ではないにせよ、少数派のものだったでしょう。かつて環境問題は、分子、原子レベルの汚染物が原因で、目には見えなかったけれども、プラスティックは目に見えます。


参考過去ログ

iirei.hatenablog.com


上の過去ログの締めくくりの部分を引用します。


今日のひと言:どんな物(者)にも表と裏、陰と陽があるものですが、プラスティックほど、その感が強く感じられる物質も珍しいと思います。便利さを人類に提供するかと思えば(表、陽)、手痛いしっぺ返しを用意する(裏、陰)。日本の一般市民も、農業用資材を介し、水俣湾の被害住民との片利的な関係を持っていたのです。水俣で起きたことは、決して他人事ではなく、水俣病はいまなお存在し、我々一般市民のあり方を問うているのです。


プラスティックと舐めてはいけません。手軽に拳銃さえ作れる3Dプリンターは、プラスティックを加工材料とするのです。して見ると、プラスティックは金属に匹敵する強度を持っていることになるのですね。昨今、話題となっている“マイクロ・プラスティック”は、プラスティックそのものの環境中での劣化が原因で、水俣病のころより、プラスティックそのものの環境中での蓄積が圧倒的になってきているのです。

私の考えは、変わりません。



今日のひと言:ゴミといえば、「宇宙ゴミ」というのも大問題ですね。人工衛星打ち上げの際、必然的に出来てしまう廃物のことですが、宇宙に進出しようとすれば、必ず出来るゴミです・・・このゴミという事態は、人間が主観的に「これはゴミだ」「これはゴミではない」と勝手に類別するから生まれる概念です。ゴミなんてものはないかも知れない、と粗大ゴミ扱いされた私は思うのです。




現場で役立つ水質分析の基礎―化学物質のモニタリング手法―

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今日の一品


イワシ缶とナバナの電子レンジサラダ

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ナバナを適当な大きさに切り、その上にイワシ缶の汁を注ぎ、その上に中身のイワシを置き、ラップして5分チン。野趣があります。

 (2021.01.11)



@肉じゃが


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子供相手のキャンプでは、カレー、シチューとほぼ同じ食材、操作で出来るので、不勉強なキャンプ実施者が良くこの手を使います。今回は、その前いつ作ったかわかりませんが、作ってみました。黒コショウ(ホール)、クローブ(パウダー)で香り付けしました。

 (2021.01.16)



@豚しょうが焼き・ニンニクの芽・豆苗入り


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弟作。ニンニクの芽と豆苗の青さが、食欲をそそります。

 (2021.01.20)



フキノトウ、ナメコ入り味噌汁


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1月18日に生えてきたフキノトウ1個を刻み、味噌汁の具の一つにしました。1個くらいでちょうどいいかも。

 (2021.01.20)







今日の詩


人の心を弄んだ(もてあそんだ)罪に時効はない。




以下の引用は、ある女性に宛てた手紙の一部です。



友達は選んで欲しいこと。最近、あなたはUさんとよくお話ししているのを見かけますが、「この女性とは付き合わないほうがよいです。」遡ると2017年だったか、「森下さんが年賀状をくれるなら返事を出します」というので、年明けに実際に彼女に年賀状を出したところ、そのハガキを学校に持ってきて、女性たちに見せびらかしていました。他の女性たちが「返事を返すべきよ」と言っても涼しい顔、その年も次の年も彼女は私になにも年賀状を返しませんでした。・・・これで、私はUさんを「人間として見ない」ことにしました。ただの下等動物だと私は彼女を分類しています。


反省しても遅いのです。Uさんがどう変わろうと、私の彼女への評価は、「下等動物」です。まあ、烙印ですね。このような考え方は、やや旧約聖書的であり、新約聖書のような「甘っちょろい」ものではありません。

 (2021.01.20)








今日の二句


鶺鴒(せきれい)の
二羽並び飛ぶ
枯れ野かな


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鶺鴒は、日本神話のイザナギイザナミの初SEXの手本として登場します。

 (2021.01.16)



カーキチの
アカメガシワ
伐採し


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ぞれなりに有用な木ですが、カーマニアは知らないでしょう。当然のことです。

 (2021.01.17)








☆☆過去ログから厳選し、英語版のブログをやっています。☆☆


“Diamond cut Diamond--Ultra-Vival”

 https://iirei.hatenadiary.com/


ダイアモンドのほうは、週一回、水曜日か木曜日に更新します。
英語版ブログには、末尾に日本語ブログも付記します。記事は
虚虚実実――ウルトラバイバルとはダブりませんので、こぞって
お越しを。