「希望の塾」(by 小池百合子)・・・なんだ、詰まらん。希望は悪徳。
人類を苦しめようと考えたゼウスは、各神々の美点を集めた女を創造しました。「パンドラ=全てのものを与えられた女」。彼女はエピメティウスに嫁ぎましたが、ある箱を持たされ、「全ての悪が入っているので・空けてはならない」と言い渡されます。でも、好奇心旺盛な彼女が「空けるな」との戒めを守れるわけがなく、空けてしまいます。すると、あまたの「悪」が人間界に飛散します。ここで残っていたのが唯一「希望」です。
さて、以上はよく知られたギリシャ神話のひとつですが、ここで「素直」に読んでみましょう。そもそもこのパンドラの箱とは「全ての悪が入っている」ものでした。そうなると、箱に入っていた「希望」も「悪」であることにならないでしょうか?!!!!!!!
我々は、往々にして、一つの言葉に一定の意味しか見出せないですが、「希望」という言葉には、ここで炙りだしたような、負の意味もあるということです。まあ、悪だけでなく、一つぐらいは善が入っていたんじゃなかろうか?という反論も聞こえてきそうですが、それは置いときます。希望的観測という言葉は、あまり良いほうの意味に聞こえませんし、
かの論理哲学者L.ヴィトゲンシュタイン(ウィトゲンシュタイン)は「希望はしない」と書いています。(「論理哲学論考」より。)
以上のお話は過去ログのコメント欄にも書いていますが
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080530
このお話は、友人に教えてもらったものです。彼は頭の切れる人でした。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20081122#1337305032
:パンドラの箱・・・ロシア・フォルマリズム
さて、小池百合子・東京都知事は、後進の若い人たちを対象に「希望の塾」なる政治塾を開講したそうですが、もし↑のような、「“希望”へのマイナス評価」を知っていたら、この私塾に「希望の塾」などという名称を付けたでしょうか。かの友人ほどの犀利な視点を、だれでも持てるとは思いませんが、小池さん、ネーミングセンスが大変お粗末ですね。
さらに、この「安手な」塾に殺到する老若男女、単純に政治家を目指しているようですが、松下政経塾のように、輩出する政治家、政治家が、野田佳彦、高市早苗などのようなろくでもない連中であることを思いだすと、今回の塾も大した人材を輩出できないのではないか、と考えます。
そもそも、小池さんは「幸福実現党」「在特会」などの「胡散臭い」組織からの支持を持つ、極右の政治家であることを忘れてはならないでしょう。白紙(タブラ・ラサ)の状態でこの塾に学んだ人は、おそらく洗脳されて、自民党の党員になり、歪んだ政治を指向するようになるでしょう。
今日のひと言:まあ、結局は、「希望の塾」は、自民党の、良くて「別働隊」の人材養成の意味合いを持つ私塾だと思われるのです。
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今日の一品
@豚肉ソテーのヌタ風味
弟作。ソテーした豚肉に、味噌+砂糖+酢を混ぜた茹でネギを乗せ、ナツメグを振りました。味が複雑で美味しい。また、豚肉に含まれるビタミンB1などが、ネギの持つ成分で吸収しやすくなるだろうという一面もあるでしょう。
(2017.01.05)
@親子とゴボウ炒め
弟作。鶏ムネ肉(ぶつ切り)とゴボウ(ささがき)をオリーブオイルで炒め、最後のほうで砂糖醤油を加え、卵をおとしてスクランブル。卵とゴボウを使うので、ドジョウを鶏肉に置き換えた柳川鍋のような風味があります。鶏肉と卵を使うので「親子」としました。
(2017.01.07)
@豚汁
弟作。里芋、ゴボウ、ニンジン、豚こま切れ肉をゴマ油で炒め、水を足し、味噌を投入。最後に七味唐辛子を振ります。
(2017.01.07)
@里芋の味噌・クルミ餡かけ
弟作。いちど茹でこぼした里芋をオーブントースターで180度10分、電子レンジで2分、それに味噌・クルミ・砂糖・かたくり粉を加熱した餡を掛けました。
(2017.01.09)
今日の詩(2編)
@法衣
電車の車中
黒光りする法衣のような
コートを着込み
スマホとメモ帳を見比べ
メモ帳に書き込みをしている
男性を発見。
隣にも同じようなコートで
スマホをいじっている男性
靴も同一の会社製であろう
二人して何をしているのか
知らないけれども
なんだかいわくありげな二人だった。
――ほんとうに裁判所の関係者?
(2017.01.07)
@のれん
私が生まれる前から
営業していた大衆食堂、
だるま食堂。ここは
昔ながらのラーメン、カレーを
300円、350円で食わせてくれる
名物食堂。
新年にあたり、真っ新ののれんを掛けた。
ガンバレ!だるま食堂!!
(なんでも、ここは麺、チャーシューなどは自家製だそうです。)
(2017.01.10)
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