虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ドリフターズとHELLSING :平野耕太の2作品

ドリフターズ」と「HELLSING」を貸してもらって読んだり観たりする機会がありましたので、ちょっと思いつくことを書こうと思います。(どちらの作品も、始めの部分だけ観たので、全体を俯瞰したわけではありません。その程度の印象を語ったものであると、割り引いてこのブログをご覧ください。また、そういう理由で作品自体の評価はしませんでした。)


ドリフターズ」(:マンガ)については、登場人物の一人・那須与一が女性的に(あるいは女性として)描かれているように思います。(男性であるにしては胸の膨らみが気になるのですね。)
この作品を知っている人は与一は男性であると教えてくれましたが、この場合、私が「与一は女性である」、と言っても支障はないように思います。


古今東西の英雄は、大体が男性で、少ない例外としてジャンヌ・ダルクがいますが、この物語のなかでは男性の英雄に準じるように思います。彼らは、互いに戦う戦士として、この亜空間に現れたのです。


話が殺伐としたものになるように思われるので、与一はそんな訳で一服の清涼剤のように振る舞うだろうと思います。(注:ドリフターズとは、有名なお笑いグループのことではなく、「漂流者・漂流物」と言った意味。)ほかの登場人物として島津豊久織田信長などがいます。




ここで、著者のプロフィールを wikipedia より。


高校時代は漫画研究部の部長を務め、その後、専門学校東京デザイナー学院アニメーション科に入学し、中退。同校の漫画研究会に所属し、在学中に『COMICパピポ』(フランス書院)に掲載された『COYOTE』でデビュー。一時ゲーム会社に勤めていたものの数日(1週間以内)で退社しており、本人曰く「忘れたい出来事」と作品中で語っている。

デビューから暫くは成人向け漫画を執筆していたが、既にその頃からストーリー展開やギャグ部分に独特の雰囲気が存在していた。その後、一般雑誌に転向し『コミックガム』にて、同人誌に全てを賭けるオタク達の野望と狂気を描いた『大同人物語』でカルト的な人気を得るが、連載中断のまま未完となった。打ち切りに際して、「ガム(掲載誌)? 知らねえよ。電話ひとつねえ。理不尽には無視で返すべきなのだ。故に知らねー」と、出版社との確執を吐露した。


1998年より『ヤングキングアワーズ』にてイギリス国教会カトリックヴァンパイアハンターおよびナチスの吸血鬼軍団による三つ巴の戦いを描く『HELLSING』を連載、同作は10年近い長期連載へと至る人気作となり、漫画家としての知名度を確立する事になった。
2009年に『HELLSING』を完結させ、新たに各時代の武士・軍人達が異世界で戦う『ドリフターズ』の執筆を開始した。


特に自らが嫌う人・物に対するバッシングは激しく、その容赦のない文面によっても話題を集めている。
HELLSINGがTVアニメ化された際その出来を痛烈に批判。「野沢那智がもったいねえ。以上。第一話見て期待してた俺が馬鹿だった。さっさとゲームWAVE見たら寝ようや。馬鹿馬鹿しい。」と切り捨てた。これにより後に作者の意向を反映させたOVA版がつくられることになる。



HELLSING」について。このアニメ作品は、視聴者の評価が割れるでしょうね。医者でも見て卒倒するような流血シーンが映像の過半数を占めます。一種のスプラッターなのでしょう。


HELLSING 全10巻 完結セット (ヤングキングコミックス)

HELLSING 全10巻 完結セット (ヤングキングコミックス)

以下略

以下略



吸血鬼がテーマのお話なので、流血シーンは当然でしょうが、ひと昔前の「JOJOの奇妙な冒険」(荒木飛呂彦)にも吸血鬼が登場します。ただこの作品の場合、流血シーンはほとんど登場しないか、わずかなのです。
 

現代のマンガ好き、アニメ好きの人たちの好みが、ある意味「過激な」表現を好むとすれば、それは若者文化論にも話は広がると思います。



今日のひと言:マンガ家としての平野耕太氏は、もし一般の社会人のままでは、恐らく行き詰まっていたのではないか、と思います。マンガの腕一つで、世の中を渡っていけるまでになったこと、これはラッキーだったですね。





今日の一品


オートミールのツンドゥプのタレによるお粥



前日の残りのスープを使い、オートミールのお粥にしました。すぐに柔らかくなるので簡単調理です。ツンドゥプは、韓国風マーボー豆腐のようなものです。


 (2016.07.25)



ホイコーロー



弟作。鶏ムネ肉とピーマンを使っていたので「チンジャオロース」か?と訊くと、テンメンジャンを使ったのでホイコーローであるとのこと。

 (2016.07.25)



@アカザと茗荷のマヨ和え


いずれも夏の限定食材であるアカザと茗荷を使い、カツオ節、少々塩を足して、マヨネーズで和えました。アカザは茹で、ミョウガは刻みました。

 (2016.07.26)



@味噌漬けマグロ焼き


市販の味噌漬けマグロを、フローレンス・フェンネルをあしらって焼きました。味噌の風味はフェンネルより強かった?

 (2016.07.28)




今日の風景


この前、蓮池の青メダカを見た公園(八瀬川公園)の彫刻が面白いので、写真と刻まれた詩(短歌)を挙げます。



噴き出づる
水も涼しき
水辺にて
河童仲良く
愛の曲
弾く



光宏

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20160724#1469331779  青メダカ


 (2016.07.28)




現在、ブログの更新はおおむね6日に一回行っています。