虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

新国立競技場とコロッセウム:スポーツ選手は人格者か

かれこれ10年以上前、野球部だったかラグビー部だったかサッカー部だったか、クラブ員こぞって電車の中で痴漢行為をしていた一団が警察に検挙されました。数人で女性一人を取り囲み、一人が思う存分痴漢行為をしていたのですね。そのとき、この男、「今日はやっていない!」と申し開きをしました。馬鹿さ加減も相当なものでした。まあ、「素晴らしい」チームプレーですね。


こんなお話もあります。「健全な精神は健全な体に宿る」というローマあたりの格言は有名ですが、このもっともらしい言葉は誤訳であり、正しくは「健全な精神と健全な体、両方あればいいなあ」というそうです。ガタイが健全でも精神がまともではない事例も多いでしょうね。これは大学教養課程で哲学の講師から聞いたことです。


例えば、森喜朗元首相。バカさ加減では定評のある人ですが、この人はその「健全なる」肉体を買われて、早稲田大学が推薦枠でラグビー選手として入学を許したのですが、怪我をして、大学も退学処分には出来ず、そのまま卒業まで行ってしまいました。中学生レベルの英語でさえ解らないまま。ただ、このオジンの精神は決して「健全」ではありませんでした。孫崎享(まごさき・うくる)さんの「戦後史の正体」で披露されていますが森が当時のアメリカ大統領クリントン氏と会ったときの挨拶として、外務省が想定問答集として日常的な会話を教えたのですが、


How are you? (こんにちは)


というところをハナから間違え


Who are you?  (君はだれだ?)


とやってしまい、仕方なくクリントン氏は


I’m husband of Hilary. (ヒラリーの夫です。)と返しましたが森はとどめの一撃


Me , too.  (私も、です。)  これではヒラリーは重婚していることになってしまいます。どうも実話らしいです。


この会合のあと、クリントン夫婦は、日本の首脳とは知的な会話が出来ない、中国のほうがマシだと話し合ったとのこと。森元首相は下半身だけはタフで、むかし赤線(簡易売春施設)通いをしていたことを「噂の真相」(月刊誌:現在休刊)にすっぱ抜かれたこともあります。彼のキャッチ・フレーズ:サメの脳みそ、ノミの心臓、オットセイの下半身・・・でした。


森元首相が運営委員長になって始まった「東京オリンピック」では、新国立競技場問題、エンブレム問題などの失政続きですが、彼は一連の不祥事の責任を取って辞める気配がありません。よほどオリンピックというスポーツイベントの立役者になりたいのでしょう。新国立競技場について、私は古代ローマコロッセウムコロッセオ)を連想します。Wikiから。

コロッセウムはネロ帝の黄金宮殿(ドムス・アウレア)の庭園にあった人工池の跡地に建設された。すでに掘り下げられていたため池の水を抜くだけで済み、基礎工事をいくらか省略することができた。工事はウェスパシアヌス治世の70年に始まり、ティトゥス治世の80年に、隣接するティトゥス浴場と同時に完成・落成した。使用開始に当たっては、100日間に渡りイベントが続けられ、数百人の剣闘士が闘いで命を落としている。なお、続くドミティアヌス帝の治世中にも改修が続けられていた。


フラウィウス朝の皇帝が建設者であることから「フラウィウス円形闘技場」が本来の名前である。しかし、ネロ帝の巨大な像(コロッスス)が傍らに立っていたためコロッセウムと呼ばれるようになったといわれている。


コロッセウムの収容人員は約5万人、現代の大きな競技場に匹敵する規模のものです。ここでは、剣闘士(グラジエイター:gladiator)のまさに死闘に数万人の観客が熱狂していたのですね。不健康にして不健全なローマ市民たちです。さすがに今日では人間同士の「負けたら死ぬ、文字通りの」死闘は行われてはいませんが、スポーツという行事に熱狂する姿は、私から見ると、異常ですね。



今日のひと言:遠く過去の競技場であったコロッセウムと、新国立競技場、私には二重写しに見えますね。「無用の長物」なのです。また、スポーツ選手は必ずしも人格者ではありません。さらに言えば、最近の大きく世界的なスポーツは開催場所でトンデモな選択をします。雪のない北京で冬季オリンピック、気温が50度近くまで上がる国(カタール:2022年開催)で冷房完備の巨大なスタジアムを建設させるというFIFA。どっちもエネルギーの無駄使いを容認しています。こんな競技会などの、どこがまともでしょうか?新国立競技場の迷走について、記号論で有名な浅田彰 氏は雑誌のインタビューで「いっそのこと、競技は空き地でやればいいのでは?」と言っていたようです。(どの雑誌かは失念しましたが)



「新国立」破綻の構図 当事者が語る内幕

「新国立」破綻の構図 当事者が語る内幕

障害者とスポーツ (岩波新書)

障害者とスポーツ (岩波新書)





今日の料理


@鶏胸肉炒めクラッシュト・カシューナッツ




弟作。切り分けた肉を2時間ほどヤマキの昆布出汁に漬け、フライパンで焼いて取っておきます、そのフライパンでマヨネーズ+オイスターソースを混ぜたソースを加熱後、先ほどの肉に掛け、カシューナッツを加えます。

 (2016.01.08)



聖護院大根コンソメ




大根の膨れた根を切り分け、コンソメ、ふじっ子を加え、シャトル・シェフで煮込み、保温に入る前にパセリ、柚子を加えました。美味です。

 (2016.01.09)



@節分豆の炊き込みご飯





大豆の煎り豆は、粉にすれば「きな粉」です。今晩はこれをご飯に混ぜて炊き込みました。幾分か香りがご飯にも移り、美味でした。

 (2016.01.10)



@モヤシとハコベの炒め物コリアンダー風味




プランターに生えていたハコベをフィーチャーして、モヤシと炒めました。ハコベの独特の風味を和らげるため(土臭い)、コリアンダーを少量加えました。炒める途中で塩を振り、卵も足しています。

 (2016.01.11)





今日の二句


七福神
一際目立つ
弁財天




太田市の「七福神めぐり」の幟(のぼり)を見て。

 (2016.01.09)




昼下がり
犬も聴くかや
演説を


政治の季節になってきました。

 (2016.01.09)




今日のロシア・フォルマリズム


昼のフジTVのニュースを見ていたら、東京都のパラリンピックの指針として「パラリンピック出場者の発掘」という言葉を使っていました。障害者は遺跡の発掘物・・・モノなのか?と思いました。

 (2016.01.11)