小野リサとボサノヴァ:けっこうイケてる音楽
ここに挙げたのは、日本の代表的なボサノヴァ歌手である小野リサの一曲です(ボサノヴァの代表的な曲「イパネマの娘」)。ボサノヴァについては、私め、40年近く前から知っていました。なに、中学一年生だった私は、聴いていたNHK「基礎英語」で、たまたま話題にされていたのを聞いたのです。その時の感想では、ブラジルといった「野蛮な印象がある」国の音楽だけども(←これは私の勝手な予断)オフビートで肩を張らない開放的な音楽だな、と言ったところです。かなり私的には「好評」だったのです。
でも、以後あまりボサノヴァには接することなく来たのですが、たまたま図書館で目に付いた小野リサさんのCDを借りてきて、改めて聴いてみたところ、やっぱり良い曲が多いのですね。そこで何曲かを纏めてMDに収録して取っているのです。
WikiよりBossa Novaの"Nova"とはポルトガル語で「新しい」、"Bossa"とは「隆起、こぶ」を意味する。したがって"Bossa Nova"とは「新しい傾向」「新しい感覚」などというような意味になる。なお"Bossa"という語は、すでに1930〜1940年代に黒人サンビスタなどがサンバ音楽に関する俗語として、他とは違った独特な質感をもつ作品を作る人に対して「あいつのサンバにゃボサがある」などと使い、それらの楽曲を"Samba de Bossa"などと呼んでいた。
1950年代後半、リオデジャネイロのコパカバーナやイパネマ(Ipanema)といった海岸地区に住む中産階級の学生やミュージシャンたちによって生み出された。ブラジルでのヒットのきっかけは1958年にアントニオ・カルロス・ジョビン作曲、ヴィニシウス・ジ・モラエス作詞、ジョアン・ジルベルト歌・ギターによる“Chega de Saudade”(シェーガ・ジ・サウダージ、邦題:想いあふれて)のシングルレコードによってである。ただしこの時点ではボッサ・ノヴァという呼び名はまだ生まれていなかった。
サンバやショーロをはじめとするブラジルの伝統的な大衆音楽、特にサンバ・カンサゥン(Samba Canção)を基に、中産階級の若者たちの求めていた心地よく洗練されたサウンド、「新しい感覚」のサンバとして成立した。ボサ・ノヴァをジャズの一種と見るなどさまざまな見方もあるが、少なくとも本来のボサ・ノヴァはサンバの一種であると定義される。その出現はブラジルのポピュラー音楽に大革命を起こし、その後世界中の音楽シーンに大きな影響をあたえた。
(中略)
「ザ・ビートルズがボサ・ノヴァを殺した」という言葉があるようにボサ・ノヴァのアメリカ上陸が1962年、ザ・ビートルズが1964年である。これはもしザ・ビートルズが出てこなかったらボサ・ノヴァがアメリカ及び世界中のポピュラー音楽の中心になっていたのではという推測である。
現在ブラジル本国では、ボサ・ノヴァは主に白人の中流層以上で教養の高い人々を中心に好まれる音楽で、あまり大衆的な音楽ではない。また日本の演歌のように年齢層が高い人が聴く昔の音楽というイメージもある。若い世代は欧米のロックやポップスを好むため、あまりボサ・ノヴァは聴かれていない。
残念ながら、衰退過程にある音楽のようです。日本でいえば、演歌のようなもの?「こぶ・し」もありますし。私が耳に挟んだことのある音楽家として、セルジオ・メンデスがいますが、あとは知りませんでした。
小野リサ(おの りさ、Lisa Ono、1962年7月29日 - )は、ブラジル生まれの日本人ボサノヴァ歌手。本名は小野里沙。MSエンタテインメント所属。
ブラジル音楽が好きな父がライブハウスを経営しようと渡伯。サンパウロで「クラブ一番」という店を営んでいた両親の下、ブラジルで生まれ、その後10歳の時に日本に帰って来た。
日本に帰って来てから、父が四谷に「サッシペレレ」というブラジル料理とライブ演奏の店を開いた。15歳からギターを弾きながら歌い始め、1987年ごろに曲を作り始めた。
1988年、大貫妙子のプリッシマに参加後、1989年にアルバム『カトピリ』でデビュー。
1991年、アルバム『ナナン』で日本ゴールドディスク大賞のジャズ部門を受賞。翌年、アルバム『ミニーナ』も同大賞を受賞。1995年、ジョアン・ドナートと共に制作されたアルバム『サウダージ』をリリース。同年6月、ジョアン・ドナートと共に全国ツアーを行った。
(中略)
2013年、ブラジル音楽への献身と日本でのボサノヴァ普及の功績に対し、ブラジル政府からリオブランコ国家勲章の叙勲を受けた。
以上、小野リサさんについて。
今日のひと言:アメリカ発祥のジャズといくらかの類似性があるとは言え、ボサノヴァは、やはりブラジル土着の音楽だと考えます。黒人の音楽センスにはスゴイものがあると思いますね。
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今日の料理
@スパイスまぶし鶏もも肉
珍しく私の作。一度フライパンで表面をキツネ色になるまで焼き、冷ましたあとカイエンペパー、クミン(ホール)、シナモン、ナツメグ、コショウ、クレイジーソルトをまぶしてレンジでチン。
(2015.11・14)
@雲南百薬のケチャップ和え
今年、そろそろ最後となる雲南百薬をケチャップ和えにしてみました。塩を少々加え。
(2015.11.15)
@季節外れの蕗
この時期、小ぶりな蕗の葉柄が出てくることがあります。少量とは言え、フキの風味が味わえます。写真はストロボの関係で実際より赤く見えます。
(2015.11.15)
今日の詩
@SOBA ROAD
群馬県邑楽町(おうらまち)には
蕎麦屋が多い
ドライブするときに
道端にかれこれ10軒ほど。
残念ながら邑楽町には誇れる
資源・物産が少ないが
蕎麦屋の町として
世間にアピール
しているらしい。
ああ、蕎麦を食べたくなってきた。
(2015.11.14)