半島で囲まれた地域に英雄が生まれる
今回のブログは、一種の戯言(ざれごと)です。笑い飛ばして下さい。表題の「半島」という言葉については、「岬」である場合も含むとします。
思いつくままに例を挙げると、三浦半島と伊豆半島に囲まれた水域(相模湾)で覇を唱えた源頼朝。知多半島と渥美半島に隣接した水域(伊勢湾、三河湾)で覇を唱えた織田信長、房総半島と三浦半島に囲まれた水域(江戸湾)で覇を唱えた徳川家康。また、薩摩半島と大隈半島に囲まれた水域(錦江湾)から覇を唱えた西郷隆盛・大久保利通。(「覇を唱える」=武力で制圧する」
以上は日本史上のビッグネームですが、他にも例があります。マイナーなところでは、津軽半島と下北半島に囲まれた水域(陸奥湾)で覇を唱えた津軽為信。(この人は、津軽地方を平定した際、すでに豊臣秀吉が日本制覇を成し遂げたあとだったので、伊達政宗と同じく、秀吉に下りましたが、関が原の戦いのときは東軍につき、爾後、弘前藩主に任じられました。)国東半島と佐賀関半島に覇を唱えた大友宗麟(クリスチャン大名)。
岬にまで広げてみると、足摺岬と室戸岬に囲まれる水域(土佐湾)で明治日本の構想を練った坂本龍馬。関門海峡を巡って本州と九州が相対する地で倒幕の狼煙をあげた高杉晋作。(長州側の半島名は不分明ながら、九州側は企救半島というようです。)
実は、このこと、海外に目をやると、さほど例はないようです。日本独自の性質かも知れないですね。ただ、半島(ないし岬)が相対する場合、半島を蟹のハサミに見立てると、その2つのハサミで囲まれた水域には良港が多いことが想像され、天下に覇を唱える者にとっては、財力を蓄えるという意味で重要だった気がします。
蟹というのはユニークな動物であり、黄道12宮のカニ座(Cancer)を示しますし、またこの言葉は「ガン:癌」も意味します。さらにキレートという化学用語もあります。それは一つの分子が2本の腕を持ち、他の分子を包み込むように捕らえることがあり、その結果できた複合体をもキレートと呼びます。これももとはカニという意味なのですね。地形上、ユニークな形をしているので、「カニ」などと呼べるのでしょうが、この地形の裏にはなにかある、と思えます。地政学上でも、なにやら。
土地にはその土地なりの個性がある・・・それは一種の「地霊」とも呼べるでしょうが、土地が多様な有様を持ち続けるほうが、それを人間の都合で勝手に個性を潰すより価値があることかと思います。
そこで思い出されるのは、戦後の「八郎潟」干拓事業と、平成の「諫早湾」干拓事業でしょう。ほおっておけば、豊かな、そしてそこでしか採れない水産物の宝庫だったのに、干拓したあとは、他の産地でも十分収穫できる農産物しか手に出来ないのです。農水省の役人は馬鹿ではないか、と思ってしまいます。
今日のひと言:故・手塚治虫氏のマンガにこんなのがありました:主人公が、千葉県を平地にし、その残土で東京湾を埋め立てるという「開発計画」を当局にプレゼンする。・・・
――こんなことは、決してやってはならないのです。

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今日の料理
@蕪とキャベツのマリネ
ネット上で見たレシピを自分流に変えたもの。蕪(かぶ)は皮を剥き、4つ割りにして細切り。キャベツは千切り。塩を揉みこみ1時間ばかり置き、最後に「オリーブオイル+ポン酢+胡椒」でシースニング。
ちょっと塩からい出来上がりになってしまいました。
http://cookpad.com/category/625 から。
(2013.11.21)
@茹で汁を有効利用したスープ
22日は、鶏のもも肉の茹で汁を使い味噌汁、23日はホッケの煮汁を使ったすまし汁を作りました。特にホッケのばあい、圧力鍋で茹でて、骨も飼い犬にあげるので、ちょっと塩分の多い汁が出るため、汁をスープにしました。有効利用。
(2013.11.23)
今日の詩
犬に仕える男
そのビーグル犬、
わがままで
気に入った場所があると
テコでも動かない。
引率している男も
根気よく待っている
この前など
私がスーパーに行った帰りも
ほぼ同じ場所に
犬はいた
男はじれるでもなく待っていた
人はペットに仕える側面があるが
このケースは
異常だ。
(2013.11.21)
今日の疑問
大相撲九州場所の14日目に全勝だった「白鵬」が「稀勢の里」に負けたとき、観衆から自然発生的に「万歳コール」が起きました。これはどんな意味なのでしょうか。
稀勢の里が外国人を破って、横綱への一歩を刻んだということに熱狂したのでしょうか。外国人とは言え、白鵬は日本及び相撲にひと一倍敬意を払っている人なのですから・・・なんだか釈然としないです。
(2013.11.25)