以下はPC50さん(http://d.hatena.ne.jp/osamu-y/20111007)がアップル社前CEOで先ごろ亡くなったスティーブ・ジョブズ氏を哀悼するという趣旨で綴られた文章から引用して感想を書いた、ジョブズ氏の毒舌さ振りを追記したブログです。かなり彼には傲慢さを感じます。
@残りの人生も砂糖水を売ることに費やしたいか、それとも世界を変えるチャンスが欲しいか(ペプシの社長をヘッドハントした時の言葉)
(感想)生活上立派な事業である清涼飲料水の会社の社長を口説く文句がこれ。もしヘッドハンティングされたのなら、その社長もそれだけの信念の人だったのでしょう。「砂糖水」とはよくも言ったり。
@美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ
(感想)これはその通りかと。
@あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない
(感想)その通りかも知れませんが、専業主婦はなんと思うでしょうか?
@ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから
(感想)これもその通りではあるが、半分間違え。
@盗んだものを驚くほど効率的に配布できるシステムがある。インターネットと呼ばれているシステムだ
(感想)これもその通り。
@お前、クビな(エレベーターで偶然出会った社員に対して)
(感想)ジョブズのワンマンぶりが知れます。クビにした基準は何?
@日本製品は死んだ魚のように岸に押し寄せてきた。まるで海岸を埋めつくす死んだ魚のようだ(日本のパソコン製品について)
(感想)まだアップルの製品を搭載していないだけで、日本製のPCをくさすのは傲慢です。
@ちゃんと通訳して、こいつに犬の糞を目の前からどけろと伝えないならお前はクビだ!!(ジョブズを諌めた通訳に対して)
(感想)ジョブズ、お前何様?もしかして、あんたの好きだった禅の精神に反する作品だったからか?
(感想)いつか、アップルはグーグルに抜かれるでしょう。
今日のひと言:スティーブ・ジョブズは、紛れもなく天才だったと思います。フォン・ノイマンがコンピュータの父であるとすれば、ジョブズはコンピュータを一般市民の身近なものに変えたという役割。天才というのは、奇矯な行動・言行をして、しばしば誤解されますが、あとで考えてみると「あの人って、こんな偉業を成し遂げたんだ」との感慨に浸ることもあるでしょう。それにしても、ジョブズは毒舌と奇行が過ぎ、一旦アップル社から追放されているのですね。(後で会社倒産の危機の際、年棒1ドルという条件で呼び戻され、みごと社運を上昇気流に乗せるのです。)
今日の二句
飯塚琅玕齋(ろうかんさい)・飯塚小玕齋(しょうかんさい:人間国宝)父子の作品展を見て
クコの実や
真っ赤に染まり
冬支度
我が家の庭に生やしているクコの実。
(2011.11.23)
スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか?
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