ヘルメスの杖・・・世界共通の意匠(ラセン)
ヘルメスの杖(wikipediaより)→
ギリシャ神話に出てくるメッセンジャーの神、ヘルメスの持っている杖は、一橋大学の校章であると同時に、商業高校の校章になることが多いです。それはヘルメスが商業の守り神だったことと無縁ではありますまい。(ただヘルメスは盗賊の守り神でもありましたが・・・近世のヨーロッパ諸国が、実際には殖民地の民と交易していたというより略奪していたという意味でムベなるかな、です。)
この杖、より正確には「ケーリュケイオン(ケリュケイオン)」、ローマ神話では「カードゥーケウス(カドゥケウス)」と呼ばれますが、この杖は羽があり、下から2匹の蛇が逆方向に絡まり上るという意匠をしています。
棒に蛇が絡みつくという意匠には、なにかの深層心理的な、宗教的な意味があるように思えます。ちなみに、世界保健機構(WHO)のマークは、棒に一匹の蛇が絡まる「アスクレピオスの杖」です。ただ、2匹の蛇の意匠でも、医療機関の紋章にすることもあるようですね。2匹の蛇が描く模様は、あたかも遺伝子(DNA)の二重ラセンのようです。
WHOのマーク↓(wikipedia)
http://homepage.mac.com/iihatobu/work/Caduceus.html より引用2匹の蛇が絡みついている文様はシュメール人、ラガシュのグディア王の杯にも在るようにギリシャ人が現れるより遥かに古い時代のシンボルである。
2匹の蛇は光と闇、善と悪、天と地、太陽と月、男と女、陰と陽を表し、ヘルメスが杖を持つと2匹の蛇は螺旋状に上昇し二元性は統合されるのである。
私は以前、棒を男性性器、蛇を女性性器とみなすブログを書いたことがありますが、この見解には、一種の自信を持っています。
「娘道成寺」に見る男女関係:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090526
絡まり合う蛇を、神聖なものとみなす指向は、世界各地で見られ、特にインドで「クンダリニー」の理論で詳細を極めました。ヨガの達人が目差すもの、それはクンダリニーの解放と制御でした。
そんなオカルトチックな説明もいいですが、電磁気学におけるモーター(磁石)の理論で、鉄心の周りに電線を巻き付けてモーターを作るのですが、この電線の巻きかたを多くするほうがより大きな動力を生み出せる・・・こんな話をだれでも中学生のころに教わるでしょう。
いや、確かに「電磁気学」というのはムズカシイ学問ですが、「右ネジの法則」など、神が恣意的に法則を決めたとしか思えないほど厄介な法則ですね。なぜに「右?」・・・それには回答がありません。教授もわからないのです。それで不満が募ったものです。
今日のひと言:私は以前、自分のことを蛇にたとえていたことがあります。サインも蛇を念頭において書きます。いまでは「土ノ子:ツチノコ」のように太ってしまいましたが。
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ネギを栽培している農家が、一年ぶりにネギの植え付けをしました。整然となって並ぶ姿が、私には軍隊の整列のように見えます。だから一兵卒になるのは嫌いな私は、農作物はなるべく列をなさずに植えることにしています。
(2011.05.12)