虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

レンズ豆の炊き込み御飯


 横(→)の丸い物体の数々は、「レンズ豆」です。形状が「レンズ」に似ているからそう呼ばれます。・・・実はそれはウソで、この豆に凸レンズ(とつれんず)が似ているから、通常にいう「レンズ」のイメージが出来上がったのですね。レンズよりレンズ豆のほうが先なのです。このマメは、グレイ、黄、赤褐色、オレンジなどのカラフルな表面をしています。

 それにしても、この豆、世界中で「ひよこ豆」と同じくらい栽培される豆です。北米でも南米でもアジアでも、アフリカでも。以下、Wikipediaより引用。

レンズマメ(学名:Lens culinaris)は、マメ科ヒラマメ属の一年草、およびその種子。和名は、ヒラマメ(扁豆)。
西アジア原産で、コムギやオオムギ、エンドウなどと同時に栽培化されたと考えられる。
種子は丸くて扁平な形で、直径 4-9 mm。光学製品のレンズの名は、初期の凸レンズの形がこの豆の形に似ていたことから付けられたものである。カレーやスープ、煮込み料理などインド料理やイタリア料理、フランス料理では定番食材のひとつ。
旧約聖書創世記にも登場し、エサウはレンズ豆の煮物を食べさせてもらう代わりに弟ヤコブにその長子権を譲ったとされる。(・・・中略・・・)
訳出:この「スーパー食品」はタンパク質とコレステロールを減らす溶性繊維を含み、その他のマメ類の約 2 倍の鉄分を含んでいる。そしてレンズ豆にはほとんどのビタミンB 群葉酸が多く、とりわけ適産期を迎えた女性にとって大事なのは、葉酸が流産のリスクを減らすという理由である。また、米国農務省の研究によれば、ベルガ黒レンズ豆の中の色素には抗酸化作用があり、心臓病・ガン・一般的な老化現象への抵抗を手助けする。エンピツにくっついた消しゴムほどのサイズであるが、さほど見た目は悪くない。


相当前に買って、冷凍庫にいれていたレンズ豆を、写真に写った量くらいを7分搗きの御飯にまぜて炊いていました(わが家では、白米を食べません)。粘り気が出て、なんだか赤飯をたべている気がします。ちょっとホクホク感があります。この豆の場合は、他の豆とは違い、水を含ませる必要がなく、洗っただけで火にかけ、料理に使えます。



↑つぎ立てのレンズ豆炊き込みご飯です。湯気が立っています。



今日のひと言:豆に関心のあるかたは「マメな豆の話」(吉田よし子平凡社新書:本体760円)をご覧ください。豊富なフィールド・ワークの末、書かれた面白い本です。世界のマメの普及状況とか、フォークロアとかも触れられています。
 

 なお、最近では「健康通販ドットコム」
  http://www.kenkoutuuhan.com

で新しくレンズ豆を入手しました。


しあわせ豆料理

しあわせ豆料理