昨年度の流行語大賞にノミネートされたこのことば「草食系男子」「草食男子」について考えてみました。
まず、その定義なのですが、wikipediaでは
草食系男子(そうしょくけいだんし)または草食男子(そうしょくだんし)とは2008年ごろよりメディアで取り上げられるようになった用語である。一般的には「協調性が高く家庭的で優しいが、恋愛に積極的でないタイプ」の主に20、30代の若い男性を指す。
・・・と、されています。これに対応するのは「肉食系女子」でしょう。
言葉から受けるイメージからして、性欲(肉欲)を隠そうともしない女子(肉食系女子)が性に恬淡(無関心な)な草食系男子を襲う・・・という感じですね。・・・それはあながち間違えではないようで、種族としての人間が絶滅するかもしれないと意識下で危惧した女性たちが、果敢に男性にアタックしている感じですね。そうそう、あわせて「婚活」という女性サイドからの言葉も流行語大賞に入っていましたね。
実は、私も大学生になっても、草食系男子でした。セックスとは極めて動物的な行為でありますが、マスターベーションはしても、現実の女性に関心がありませんでした。時代はユニセックス(性の区別がない)、自分だけは自己完結していると思っていた私。それが東大五月祭のマンガクラブの打ち上げコンパで、クラブに「男漁り」をしに来ている女性に、キスをせがまれたのです。私が「本気か?」と聞くと、「本気よ」と彼女は言いました。そして、私たちはキスしました・・・
そして、彼女はそれまで封印されていた私の性欲(肉欲)に火を点けました。まるで、クンダリニー(臍下丹田にある生命エネルギーの起点)が覚醒する感じで、そのエネルギーに圧倒されました。実際、その部位がキリキリしたものです。
その彼女とは破綻しましたが、私が「草食系男子」ではなく「肉食系男子」になったことは、感謝しなければならないでしょうね。
それから、「草食系男子」のモデルのようなマンガがあります。倉多江美(くらた・えみ)さんの「ぼさつ日記:小学館・フラワーコミックス:1978年」。主人公は「地獄寺ぼさつ:♀」、ライバルは「火山灰裾野:かざんばい・すその:♀」です。なにを巡ってのライバルかというと、「留目とめお:とどめ・とめお:♂」クンという頼りない美少年を、です。
とめおクンは「不細工でしかも思いやりがなく、また無慈悲な」2人に翻弄される、という筋のマンガです。ああ、弱きもの、なんじの名は男なり・・・
今日のひと言:「草食系男子」は、一部マスコミ関係者が言葉ブームの仕掛け人だそうです。もし、男性が正常に女性を妊娠させる能力がなくなれば、おそらく女性たちは、男性抜きで子孫を残すことぐらい可能でしょうね。ああ、強きもの、なんじの名は女なり・・・
なお、「ぼさつ日記」はギャグマンガでしたが、倉多江美さんには「パラノイア」「かくのごとき」「ESの解放」などというサイケデリック(サイケ)で背筋が凍るような傑作群があります。
肉食系女子の恋愛学 彼女たちはいかに草食系男子を食いまくるのか
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