虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

メジナの刺身


 3月13日、弟が買ってきたのが「メジナ」の刺身。


初耳だったのでググッてみたところ、「スズキ目メジナ科の魚であることが解りました。
スズキ目」の魚は、魚類進化の(ほぼ)頂点に位置していて、タイ、スズキ、イサキなど刺身に
して美味しい魚が目白押しです。


また、スズキ目よりちょっと進化したとみられる「ヒラメ目」、「フグ目」の魚も、「スズキ目」に劣らず刺身にして最高ですね。


 参照過去ログ:魚類の進化(備忘録)・・・ヤツメウナギは魚類ではない
      http://d.hatena.ne.jp/iirei/20100116


 このメジナは東アジアの浅い海に生息し、冬なら「磯臭くないので」刺身にできるのだそうです。
おいしく頂きました。季節柄、辛うじて美味しい時期だったのですね。


 刺身といえば以前「イズミダイ」というのを買ったことがあります。見た目、タイにそっくりの刺身で、それなりに美味しかったのですが、後で調べてみたら、この「イズミダイ」、正式には「ティラピア」という淡水魚でした。淡水魚なら、寄生虫が気になるところ、しかも養殖地は台湾。


 以後、その「イズミダイ」を置いていたスーパーにはあまり行かなくなりました。


スーパーの中には、売っている食材に関し、バイヤー自体が無知で(あるいは故意で)商品を
入れてくるし、店頭の職員も知らずに売るという風景があるのかも知れません。
 
 
今日のひと言:マグロの世界的な禁漁がさきほど取り沙汰されていましたが、私にはそれほど「クロマグロのトロ」が美味しいとは思えません。江戸前の寿司として、赤身の魚としてマグロの赤身が、白味の魚としてタイかヒラメが、代表選手だったのです。その当時、脂身の多いトロは捨てられてたのですね。我々日本人の味覚が欧米化して、脂身の味を美味いと思うようになったからなのだと思いますね。


  参考過去ログ:回転すし屋におけるネタの変遷
  http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070108

刺身の教科書―基本のおろし方から新しい刺身料理の作り方まで徹底解説

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