虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ティーカップヌードル、もとい、ティーカッププードル


 
この前、「吹けば飛びそうな」小犬を見かけたところ、ある人の指摘で、「ティーカッププードル」らしいことが解ったので、調べてみたところ、驚愕の事実に行き着きました。

このHPです↓
http://www.breederdirect.jp/oyakudachi/teacup.html


このHPでは、最近「ティーカッププードル」として出回っているイヌたちは、本来「トイプードル」と呼ばれる品種 のイヌたちのうち、内臓疾患」があるなどして、発育不全になったものを「ティーカッププードル」として販売している のだそうで、結構超小型犬のイヌの需要が高いので、わざわざこの種のイヌを販売する業者もいるとのこと。


だから、日本ケンネルクラブでは、「ティーカッププードル」という分類はないそうです。。

需要と供給、無駄鳴きして、ただ小さいだけのイヌにも、需要があれば、供給する業者もいるのですね。

私んちで飼っている「タエコ」は、体重15kg弱の堂々たる中型犬で、もし家に泥棒が入るようなら、がっしり吠えてガードしてくれるでしょう。

それが、この小型犬の場合、いつでも無駄鳴していて、いざという時には役に立たないでしょう。




ほんとに、人間の自己満足のために作られた?のが、「ティーカッププードル」に代表される小型犬ですね。


有用さにおいて、人間はイヌ(オオカミ)を手なづけ、狩猟、門番、牧羊、警察、軍事、盲導、介護などに適したようにイヌを品種改良してきました。そのためには、人間一人と対峙出切る位の「大きさ」がイヌには必要でしょうね。ティーカップ・プードルでは、人間の足手まといになる程度で、むしろ飼わない人が増えて、ブリーダーももはや生産しなくなることが大事ですね。



今日のひと言:人間は、イヌという生き物をどこかで舐めているのかも知れません。イヌの場合、エサ代、薬代はどんなイヌを飼ってもバカにはならないのです。それだけの見返りのあるイヌを飼うのが基本でしょう。それが、有能に産まれてきたイヌへの敬意です。


 でも、最近は、やれ「シーズーのためのドッグフード」とか「チワワのためのドッグフード」なんていう製品も出る始末。どうしたものでしょうかね。イヌは、雑食でいいのです。小型犬のなかで餌の食べる食品が変わる・・・これってとても不自然だと思われるのですが。


関連過去ログ:犬とフィライア
 http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080120


小型犬、中型犬の医・食・住〈08‐09年版〉

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