虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

最近の蕎麦(そば)事情(あのメタミドホスも・・・)


 最近の市販の蕎麦の場合、パッケージの原材料名のうち、材料の多い順に、「小麦粉、そば粉、食塩」となっていて、小麦粉が一番多いことが多いのです・・・これは蕎麦と呼べる商品なのでしょうか?・・・二・八そばならぬ八・二そばなのかも。前者はそば粉8割、小麦粉2割ですが、後者ならそば粉2割、小麦粉8割になるかも知れません。



その理由としては、日本人の需要をみたすほど、国内産の供給がなく、中国にたよらざるを
得ないからです。
 私が挙げている例は結構普通に見られます。そば粉が多い場合は、だいたい「やまいも」をツナギにしています。


**今日食べた「韃靼そばだったんそば)」については「中国の山岳」ちたいで今も全くの自然農法で栽培されているそば**・・・とパッケージにありました。

  よく見たら、この材料、中国産なのね。


「食品のカラクリ8知らずに食べるな!「中国産」」(宝島社)
が、中国産品の危険を計る天秤になります。
 
 その本の12P−13Pより。

「いま、全国に出回るそばの8割は中国産。長野で生産されるそば粉は国内の年間の需要13万トンのうち、わずか2千トン、1%台しかまかなえていない。


 (中略)
地球温暖化の影響で、日本におけるそばの主産地は北海道に移っている。それでも日本における需要を満たすにたりない。

 (中略)
現在、中国産のそばは寒冷な高地・内モンゴル自地区で栽培されている。だが収穫は、年々へっているとのこと。なお、いつか話題になった中国冷凍ギョーザのように、中国産そばから「メタミドホス
が検出された例があり、また中国国内で出回っている小麦粉などは、メラミンが混ざっている場合もある。少なくとも、中国で加工されたそばは買わないほうが良いようです。

韃靼そばは普通のそばより「ルチン」含有量が100倍だ」との
文言がむなしく響くのです。


もっとも、ダッタンソバの場合、茹で汁が緑色になるほどにルチンが多く、ちゃんとした栽培、流通、製造の工程を踏んだものなら、喜んで食べるのですが。中国が生産地なのが、気にいらないですね。ここで挙げた業者を非難しているのではありません。中国産は信用ならんのです。


また、宿根性のソバに「シャクチリそば」というのがあり、私は栽培したことがありますが、収穫したものの、食べずにいてしまいました。このソバは薬用になるそうです。



今日のひと言:中国産の物品で、信頼にたるものは、とりあえず衣服だけでしょうか。