カレーと根菜類の必然
「よこすか海軍カレー」は、 昨日、昼食で食べたレトルト食品。説明書によれば
「当商品は明治41年の海軍割烹術参考書の「カレイライス」レシピを素に、食べやすく復元したものです。牛肉、野菜のタップリ入った懐かしい味をどうぞお召し上がりください。」
「現在でも、海上自衛隊では、毎週金曜日に「カレーの日」を設け、栄養のバランスを考え、カレーに牛乳、サラダを付けて食べています。」
いまでも、海上自衛隊では、週1回は必ずカレーを食べているというのが素敵ですね。
さらに、
イギリス海軍ノ「軍隊食」デアッタカレー。明治期、イギリス海軍ヲ範トシテ生長シテキタ日本海軍ハ、「カレー」を「軍隊食」に取リ入レタ。ハジメハパンニ食シテイタガ、コレデハ力ガデナイト トロミヲツケテ 御飯ニカケテ食ベテミタラ、「コレハイケル」トイウコトニナリ、以後日本海軍ノ「軍隊食」トシテ定着。コレガ現在の「カレーライス」ノ「ルーツ」トモ言エル。横須賀は海軍トトモニ歩ンデキタ街。「カレー」は「横須賀」カラ全国に広ガッタトイッテ過言デハナイ。
ソコデ大胆デハアルガ、「海軍カレー」ヲ「横須賀名物」ニスル。
ココニ「よこすか海軍カレー」ノ誕生デアル。
以上は「株式会社ヤチヨ」の「よこすか海軍カレー」の説明文より引用しました。
「にん・たま・じゃがと言うように、ニンジン、タマネギ、ジャガイモは、いまでもカレーの具材としてもっともポピュラーです。
これは、海軍のカレーにさかのぼると思います。大前提として、戦艦はいちいち材料を求めて接岸することはめんど臭く、長持ちする食材を求めたのだと思います。さらにその上、これらには、健康維持に重要な成分を含んでいたのです。ニンジンはビタミンAを含み、タマネギはビタミンBの吸収を効率よく行わせ、ジャガイモはビタミンCを含みます。
イイカゲンではなく、経験則的に正しい組みあわせなのですね。客観的にもね。
2番目の引用のごとく、さらさらな汁をパンにつけるという流儀は、日本人には合わず、ルーにトロミをつけて御飯にかけるという流儀が定着するのですね、なるほど。
さて、ガラムマサラ(辛い複合調味料:カレー粉)の要(かなめ)は何かと言うと、それは「ショウガ」なのだそうです。意外に身近な素材ですね。
あの独特な香りはクミン、色はターメリック(うこん)、辛さは唐辛子という具合に、重層的にスパ
イスを重ねて行くわけですね。
ある本で読んだレシピでカレーを作ってみましたが、このショウガを主要とするレシピはなかなかいいものでした。本の名は失念しました。
ここでも、根菜である「ショウガ」がキーになるのです。
今日のひと言:日本式のカレーを食べてみたインド人、美味しいけど、ガラムマサラとは違うと言ったとのこと。そりゃそうだ、ガラムマサラは、インド人一軒一軒で配合が違い、スパイスの強い風味がたくさんあって、千差万別だからです。この強い風味のままだと、日本人には受け入れられないでしょう。イギリスでも状況は同じでした。各自でうまく調合できないから、それでイギリス人は「カレー粉」を発明したのです。
スパイスの調合にかけてはインド人の右に出る人はいません。
なお、1月22日は「カレーの日」であるらしいです。
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