校長と県議(散文詩)
私はながく定職を持たなかったので、恥ずかしいから中学・高校の同窓会には出席していなかった。
4年前には定職があったこともあり、中学の同窓会に出席した。われわれの学年は、オリンピック・イヤーに同窓会を開くのだ。同学年同士、集まって楽しかった。
さて、翌年、次は高校。高校の同窓会には2種類あり、同学年でやるものと学年を超えてやるもの。
私の高校時代の数学教諭Jは、母校Y高校校長経験者だった。私は彼に会いたくてTELしたら、学年を超えた同窓会への出席を勧められた。
そこでY高校に行って当日のチケットを購入した。
さて、同窓会当日。会場(一次会)に入った私は仰天した。同窓会の主役であるべき校長先生等が、生徒と同じ位置から演壇に向かい、一段も二段も高い演壇では県会議員どもがふんぞりかえっているではないか!!!
そういえば、Jは以前言っていた。「校長と言ったって、しょせん宮仕えだ」と。自嘲気味に。
とは言え、なんで県議ごときが幅を利かせるのだろう。これは、教育した者とされた者の集まりであるはず。県議の出番じゃあない!!
二次会は、学年にはこだわらずに配置されたようだが、テーブルのあちこちで囁かれる話に、異常にゴルフ関係の話題が多かった。私にはなんの興味もないお話であり、あまりの愚劣さにいたたまれなくなったので、この辺で中座することにした。Y高校は、地元のリーダーを養成する学校だが、こんなレベルでは、地域を衰亡に導くと、私は危惧する。
結論:高校の全体的な同窓会には、今後二度と出席しない。
J教諭は、学校と、それを取り巻く状況の愚劣さを私に教えてくれたのだろう。
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