虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ゼクシィを、私はどう読んだか?


 たまには、通常読まない本でも、読んでみたくなることがありまして、結婚総合情報誌のゼクシィをコンビニで買ってみました。ただ、今のところ、結婚したい相手はおりませんが。なんと言っても分厚い本でどこから読んでいいのやら、分からないこともありますが、ともかく興味を引いた分野、会社を無造作にチェックして、資料請求のハガキに書き込み、ドットやってくる資料に目を通しました。
 なかには、結婚式場の会社で、DVD付きの資料を送ってくる会社もあり、「一発当たれば大もうけ」といったスタンスが読取れます。また、担当者が「手書きのメッセージ」を添えていることもあり、「なんだ、このなれなれしさは?」と思うことがあっても、それはそれ、かわいいものです。え、営業スマイル?


 さて、私がもっとも注目したのは「ジュエリー」、なかでも、貴金属でした。プラチナ、ゴールド、パラジウム(gあたりの価格はゴールドの半分)などは定番ですが、私がカタログのなかで拾い上げたのは「タンタル:Ta」という準・貴金属です。指環の本体に使われるくらいだから相当な価値はあるだろうと考え、「タンタル」でググッて、「タンタル」を生産している会社にコンタクトして、タンタル1kgを購入しました。それで21000円でしたから、今gあたり21円ということになり、プラチナ、ゴールドのようにgあたり数千円のようにはいきませんが、このタンタル、現状で見た目赤黒い色をしたなかなか愛嬌のある金属で(ワイアー・ピンの状態で、Cr、Ni、Feなどを不純物として含む)、特殊なコンデンサーには不可欠であるそうです。だから、将来、高騰する可能性を秘めた金属なのです。(←先行投資)周期律表でも、重さについても、ゴールドに近く、貴金属として認められる日もくるでしょう。そうすれば、私の投資も生きてくるわけです。^^


 なお、タンタル原子番号73で、第5属元素に属し、有名なところではV(ヴァナジウム)がよく似た特性を示します。Vは海にすむ生物が血液に使う元素として選択されたものの一つですが、陸上では得られない元素だったため、Fe(鉄)やCu(銅)を使った生き物だけが上陸した、という逸話のある元素です。いまなら、海中に住む「ホヤ」などがVを使った生物です。タンタルという名は、「タンタロス:ギリシャ語)」という王様の名から取られたそうです。地の底で、渇きに苦しめられるという人です。(「元素111の新知識」/ブルーバックスより。)コンデンサーの他の用途としては、「人工骨」「歯のインプラント」などに使われます。ちなみにゴールド(Au)は原子番号79でかなり重さは似ているようです。

 女の人はおおむねジュエリーとしての貴金属に憧れるものだと思いますが、男性である私は、その貴金属の活用に関心があります。この点男女差であると思います。さらに言えば、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなどの宝石は、実用に供する以外では、実用的価値のない代物だと思います。現に質屋のひとは、指環とかネックレスなどの、貴金属にしか価値を見出さないそうです。


 ほかのジャンルの商品には、特にこころ惹かれるものはなく、それ以上の交渉はありませんでした。



今日のひと言:結婚は女性にとって人生の重大事だが、男性にとっては人生のエピソードに過ぎないと言った人がいます。それで豪華な結婚式を求めるのでしょうね、一般的な女性は。ちなみに、弟にも、ハガキをだしてもらったことがありますが、同じ家からだ、と思ったらしく、ほとんど資料は来ませんでした。(あたり前か。)

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