虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

NHKは、手塚治虫を何だと思っているのか?

マンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫)

マンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫)

MW(ムウ) (2) (小学館文庫)

MW(ムウ) (2) (小学館文庫)

 *NHKは、手塚治虫を何だと思っているのか? 

NHKの夕方のニュースを見ていたら、戦争体験が手塚に「平和志向」を生み出した、とやっていた。またか、と思ったが、このようにのみ手塚を語ることには害悪が大きいので、ここにブログに記す。
 手塚治虫は、そのような括りで語れるほどやわな作家ではない。「最上殿始末」という短編を手塚は書いている。粗筋はこうだ・・・ 影武者が欲しくなったある地の殿様、中むつまじい夫婦であった「しょんべ」と「うんこ」の仲を引き裂き、無理やり「しょんべ」を影武者にする。「うんこ」は「しょんべ」の目の前で殺害される。厳しい訓練の末、影武者として一人前になった「しょんべ」は、謀略で殿様を殺し、殿様になりすまし、正体を奥方に明かした上で奥方を犯す。奥方はある男のところに出入りし、ある病気を「しょんべ」に伝染させようとする・・・その病気とは梅毒であった。(今でいうエイズHIVに相当する)「しょんべ」もいやおうなく梅毒に罹り、「奥、お前の勝ちだ」とつぶやく。
 と、言ったようなお話であるが、このお話のどこに「平和志向」があるだろう。手塚治虫は、デモーニッシュに、ストーリーを構築するヒトなのだ。この種のお話は、手塚の自家薬籠中のものであり、NHKニュースで「平和志向」の作家であったと取り上げれば、デモーニッシュな側面は捨て去られてしまうのだ。それに、「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「火の鳥」は表向きの作品(NHK好みと言い換えてもいい)であり、「シュマリ」「きりひと賛歌」「陽だまりの樹」「ペーター・キュルテンの記録」など本当に面白い作品は、裏の作品と言えるであろう。
 ともかく、手塚治虫には、多面的な顔があることを知って欲しくて、このブログを書いた。その程度は、アニメーターとしての顔しか持たない宮崎駿とは雲泥の差である。





   *Le Chartreuse(poem)




several hundred years ago,
it was born 
in a monk in France
:a green Liqueur.




the green is consists of
Vitality  of  herbs.
grown up in  the Alps
130 species herbs
in the Liqueur.




I,met le Chartreuse
over ten years ago,
in a wine Shop in Tokyo.
the master spoke French fluently.




the taste is deep!
a writer wrote bellow,
[two or three continuous drink
make a fool.]
[le Chartereuse  stops the Time.]




as for me,
no word can append more.
that is a supreme  Homage!




Even now,
I am 
with le Chartreuse





(note)the writer is [Ishikawa  jun].