虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

建設業界の株価の動向

 *建設業界の株価の動向
 今年はじめに「東急建設」の株を少々買ったんですけど、当初の一株266円から、6月6日時点で155円に下落しました。うーーん、これは「東急建設」だけの現象なのか、それとも建設業界自体が下げているのか知りたくなって、ちょっと分析してみました。
 今、朝日新聞を取っているので、その株式欄の建設業界に注目しました。
東証1部に上場されているのは105社でした。この中から、乱数によって無作為に9社を選び、東急建設も加えた10社について見て見ました。
 下で1番目の数字は、5月9日の株価を100とした時の各社の6月6日時点の株価です。2番目の数字は、5月9日、5月26日、6月6日、それぞれの出来高を平均したものです。



  東急建設     73       1668
  MISAWA   77        223
  長谷工      90      16960
  東亜建      72       1200
  東洋建      65       2833
  大成ロテック   85         90
  日特建      79        352
  きんでん     91         68
  日電話設     85         95
  高砂熱      92        289

この結果解るのは、無作為に取り上げたどの企業も5月9日の株価を下回っていることです。また、添付したグラフは以上の(標準化された)株価と出来高の相関を取ったものですが、長谷工を例外として、出来高が大きいほど株価の下落も大きいことを示します。売り注文だということですね。東急建設だけが下げているのではなく、建設業界全体が下げているわけですね。もっとも、東急建設は、株価の下落が悪い部類に入ります。建設業界では耐震強度偽装問題がまだ尾を引いているのでしょうか。なお、6月6日という日付は、実際は6月5日の終値であり、アメリカ発のFRBバーナンキ議長のインフレ懸念発言による下げ要因が発生したのが6月5日ニューヨークでのことなので、この要因とは無関係だと思われます。時差の関係で。


今日のひと言:なんだか、東急グループに敵対的なホームページを見たことがあります。
       他の建設会社にも同じように問題があるのかなあ。

PS グラフがアップ出来ないので、省略します。残念!!