サッカーと野球(戦争と平和)
*サッカーと野球(戦争と平和)
戦争スポーツ論 2
ゴルフを好む野球選手はいても、ゴルフを好むサッカー選手はいないようですねえ。以前書いたとおり(http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060124)、ゴルフは平和を前提としたスポーツです。ホールにボールが入れば「帰宅」という具合です。野球にも似た側面があります。平和なスポーツであると思われます。
ピッチャーは「ホーム・Home・自宅」にいるキャッチャーのもとにボールを投げるわけですし、バッターも「Home Base」を目指してプレイするのです。守備者にせよ、攻撃者にせよ、ボールはホームを目指します。(帰宅を目指す。)ボールより早くホーム・ベースに帰宅できれば1得点となるわけです。ああ、平和だなあ。
そこへ行くとサッカーは、相手のホーム(ゴール)に敵の「頭蓋骨」を蹴りこむという正に戦争そのものを模したスポーツだったのです。前にも書いたように、サッカーが直接の原因で戦争まで起きています。(http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060124 同上)
そしてなんと言っても、サッカーと野球、両競技の競技人口、行なわれている国の数は、サッカーが大きく野球を上回ります。
ゴルフや野球は平和を満喫している国以外でははやっていない気がします。いたとしてもそれは裕福な階級の遊びとも言えないでしょうか。
サッカーは、ルールも簡単で、ボール1つあれば競技が出来るという点で、敷居が低いです。どんな貧困層の人でも始めることができます。その点、ゴルフ、野球は必要とされる用具が多くて、その点でも敷居が高いです。かつて読んだエッセイで、サッカーを家の外でたべる「ラーメン」に例え、野球を家のなかで食べる「カレーライス」に例えていたものがありましたが、今回のブログはこのエッセイが下敷きです。(だれの、なんというエッセイかは忘れてしまいましたが。)あくまで外向的なのがサッカー、内向的なのが野球である、と言えましょうか。
レゲエ・ミュージシャン(Reggae Musician)のボブ・マーレー(Bob Marley)は、貧しい階層の声を代弁する立場の人でしたが、よくサッカーをしていて、そのときのプレイが原因となったらしく、つま先からガンになって亡くなったのですが、彼は「サッカーをやっていて本望」だと言うでしょうね。彼に裕福なスポーツであるゴルフ、野球は似合わないと思います。
今日のひと言:サッカーワールドカップ、主催国ドイツのマスコット「ゴレオ」(確か)は頂けないなあ。ライオンではなく、狼のほうが似つかわしい。