虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「カサブランカ」:戦時下の極上ラブストーリー

以前、スーパースターの沢田研二が「カサブランカ・ダンディ」という歌を歌っていましたが、この曲のなかで、「♪ボギー、男のやせ我慢、粋に見えたよ」というフレーズが出てきますが、このボギーというのが映画「カサブランカ」の主役:ハンフリー・ボガートのことであり、彼と昔一回別れた恋人:イングリッド・バーグマンとの再会と別れのドラマです。


・・・そう言い切ったにしては、重要な事実があります。カサブランカというのは、北西アフリカのモロッコの首都であり、フランス領。ただ第2次世界大戦初期、フランスはあっけなくもナチス・ドイツに降伏してしまったのですね。カサブランカの情勢は予断を許さず、戦時下のモードになっていました。ナチス傀儡政権ヴィシー政権が目を光らせていたわけです。


このカサブランカに長期滞在するカッコイイ男、役名:リック、いろいろな名言を捻りだします。


リック(ボガート)(wikiより)



(ある女性と)
「夕べはなにをしていたの?」
「そんな昔のことは覚えていない」
 「今夜会ってくれる?」
「そんな先のことは解らない」


このようなハードボイルドのリックでも、心を乱す女性がいます。イングリッド・バーグマン、役名:イルザ・ラント。二人は元々恋人同士でしたが、イルザは活動家と歩調を合わせ、リックの元から離れていったのです。そしてこのカサブランカの地で再会する・・・


イルザ(バーグマン)(wikiより)



でも、元々が相思相愛の2人、愛が再燃します。二人でモロッコを脱出しようと約束します。


「君の瞳に乾杯」・・・リックがイルザに語る言葉でした。(女性によって素っ気なくなったり、このような情熱的な言葉を投げかけるとは、ほんと男はご都合主義で生きています。)


ここは男であるリックの深慮で、イルザと活動家のみ脱出するようにします。別れ際が見物で、イルザは「一緒に行くとの約束だったわ」と言い、涙を流します。この場面を見たとき、ある人たちと一緒に観たのですが、彼らの一人は「イルザはどっちも好きなんだよ」と発言しました。・・・これは大変的外れの感想です。イルザの気持ちはリックに傾いている、涙は一緒に来てくれないリックを恨んだ涙なのです。


今日のひと言:この映画は1942年、アメリカが第二次世界大戦に参戦した頃に作られた映画です。戦争の影は色濃く落ちているとは言え、いかにもな娯楽大作映画になっています。同じ頃の日本の「欲しがりません、勝つまでは」といったスローガン、とても戦争には勝ち目がなかったのだ、と断じざるを得ません。最後にカサブランカスペイン語で「Casa blanca 」、「白い家」と言った意味です。


主題歌:As time goes by




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今日の一品


@チヂミ風お好み焼



弟作。チヂミをよく知らないまま作ったとのこと。小麦粉、ぶつ切りササミ(あらかじめ湯通し)、ニラ、卵でお好み焼きを作り、コチュジャン、マヨネーズで味付け。

 (2018.05.25)



@ハンペンのオイスターソース煮



以前、調味料の組合せを、ナンプラーパクチーでやったのを、オイスターソース+バジルソースで煮てみました。こっちのほうが美味しいかな?

 (2018.05.26)



@ツルナのお浸し




ツルナはおもに海岸に自生し、食用になります。別名:ホイト菜(乞食:ホームレスが食べるに良い野菜。)シュウ酸を含むので茹でたあと15分くらい晒し、カツオ節などカルシウムを含む食材と合わせます。ハマミズナ科メセンブリアンテマ属の「アイスプラント」(塩味がする)と同類の
植物です。

 (2018.05.27)



@ウコギとクワの炒め物




これまで一緒には炒めなかった2種類。合わせてゴマ油で炒め、塩、七味唐辛子で調味しました。収量はウコギが少なかったですが、その苦味がアクセントになり、これは良い組合せかも。

 (2018.05.27)



@砂肝ピーマン炒め



弟作。一度茹でた砂肝を薄めに切り、ニンニクからオリーブオイルで炒め、砂肝、細切りピーマンを加え、ナンプラー、七味唐辛子で味を整えます。

 (2018.05.28)





今日の二句


ヒメジオン
青白く咲く
ひっそりと



 (2018.05.27)



掲示
落書きされて
平然と



 (2018.05.27)