虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

興味深い言葉たち:いくつかを開陳!(夫人は女なのに何故おっと)

@1:季語としての山4態:とても美しい詩句です。

.『広辞苑』の 「山笑う」「山粧う」「山眠る」を引いておきます。     
山笑う [画品、郭煕四時山「春山淡冶にして笑うが如く、夏山蒼翠として滴(した)
たるが如し、秋山明浄にして粧うが如く、冬山惨淡として睡(ねむ)るが如し」]春の芽吹きはじめた華やかな山の形容。冬季の山の淋しさに対していう。笑う山。<季・春> 
山粧(よそお)う 晩秋の澄んだ空気のなかで、山が紅葉に彩られているさまをい
    う。<季・秋>。
山眠る 冬季の山が、枯れていて全く精彩を失い、深い眠りに入るように見える
    のをいう。眠る山。<季・冬>。  (以上、『広辞苑』第6版による。)
    9.「山滴る」という言葉は、季語として認められているのでしょうか。
      『広辞苑』には出ていないようですが、歳時記によっては、季語として
      採用しているものもあるようです。

この季語の由来は「臥游録:がゆうろく」が出元だとされる事が多いですが、もっと遡るという説もあります。臥游録は呂祖謙が編纂したのですが、北宋の画家・郭煕(かくき)が言いだしっぺのようです。この言葉が最初に出ている書物を出典として挙げると、子の郭思が編集した『林泉高致集』になるでしょう。

http://www.geocities.jp/sybrma/317yamawarau.html  参照。


また、臥游録の存在自体、いちご一笑 (id:sinsintuusin)さんが挙げておられました。



@2:風の名称:東風=こち、南風=はえ、では残り2つは?

西風ならい
北風=あなじ

・・・なかなか思いつきません。↑の2つに比べ、知名度が低そう。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10108205630  参照。



@3:「あなたのことが好き」

このことば「こと」、他の言語と比べてみても、変わっています。英語なら「I love you .」とされ、「こと」に当たる表現はありません。日本語における「こと」というのはどんな意味があるのでしょう。一つ思いつくのは、直接相手を対象としない婉曲表現。またこの言い回しについては「相手の身の回りの世話をしたい」と言う願望の表現でしょうか。



@4:**夫人という言葉、女性なのに何故「夫」とつくのか?

これについては明確な説明がありました。もと「夫」ではなく、「扶:支え、助ける」から来たことばで、のちに変化して手偏がとれた、と。

http://gogen-allguide.com/hu/fujin.html




今日のひと言:言葉というものは実に千差万別で、これを考え始めると、ずっと気になるものですね。「言の葉:ことのは」と言うぐらいですから。言葉は木の葉ほどの数、種類があります。




ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記

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武蔵野夫人 (新潮文庫)

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今日の一品



トンブリのシーチキン・マヨネーズ和え



弟作。ホウキグサの種を膨潤させたトンブリ秋田県あたりの特産です。パッケージに書いてあったレシピで作ってみました。美味です。

 (2017.05.29)



@ハンペンのバジルソース掛け



弟作。切りそろえたハンペンにとろけるチーズ、バジルソースを掛け、レンジでチン。ハンペンは餅のようになり、バジルの香気が部屋に漂いました。

 (2017.05.30)



@牛ばら肉のチンジャオロース風



弟作。牛ばら肉とピーマンをショウガ、コチュジャン、醤油で炒めました。ピーマンは肉料理に合いますね。

 (2017.05.31)



手羽元の「エバラ浅漬けの素」漬けオーブントースター焼き



弟作。料理の名の通りです。仕上げに胡椒を振りました。汁がよく馴染んでいました。

 (2017.06.03)






今日の雑感(散文詩


5月△日   NHKのニュースで、「中国のトキワ荘」の話題をやっていた。このトキワ荘というのは、後に日本を代表する漫画家たちが下宿していて、切磋琢磨してスゴイ漫画家を輩出して有名なアパート。これを中国も狙って、高層ビルを漫画家の修行の場にしているようでしたが、マンガクラブ出身の私が見るに、日本のマンガの模倣という域を出ていないように見えました。


5月□日  安倍晋三が笑いながら、待機児童の問題は今年中の解決は無理で、2020年の解決を目指すとしていた。今年中になんとか解決するというのが公約だったのでは?この男、国民を圧迫する政策は取っても、民生についてはどうでも良い、と言わんかの如くです。「保育園落ちた、日本死ね」という匿名ブログに慌てふためいたにもかかわらず、いまはヘラヘラしながら責任逃れをしようとしていますね。


6月×日  「ウルトラマンは、怪獣と戦う時、スペシウム光線を最後に放つ。初めから出していれば簡単に倒せるのに、なぜ?」
「解った、やつはマゾなのだ」
  (ここまでは江口寿史のマンガのネタ)
「それはウルトラマンが“M”(マゾ)78星雲から来たからだ」
 (これは私の知人の見解)

 (2017.06.02)




今日の詩


@ハイヒール


電車の中
私の前で展開される
4足のハイヒール


中には靴底だけで3cm
ハイヒール部分を入れれば
15cmは上げ底されているのもあった


なぜ女性がハイヒールが好きか
男性のように高いところから
物を見たいからだという説もある


女性としては「なよなよ」見えるから?
(中国の悪習・纏足のように)
男性である私にはその消息は分からない。


この詩を見た女性、知っていたら教えて!

 (2017.06.03)