虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

落花生の触手(しょくしゅ)

(8月9日のブログを受けて):
落花生の葉の開閉
 http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090809



我が家の庭で、落花生の花後の触手が伸び始めました。落花生は地面の中に管を使って潜り込み、地中で種を実らせます(これが、「落花生」という植物の意味です)。


今回は、その触手が地面にもぐった際の様子を撮影できました。上の写真、画面中央、右から左まで、一部緑色の触手が2本、丁度土にもぐった様子です。また、その2本の間で、新しい茶色の触手がこれから土に入り込むようすを示しています。おおむね、茎の3分の1の高さ(重心)から地中に落ちるので、それほど長い触手にはならずに済むようです。


この触手は、やわではなく、かなり硬い土でも「もぐる」たくましさを持っているようです。それで、この触手という表現が妥当なものかと、検索してみましたが、「落花生、触手」、ほかにもこの用語を使う人もいたので、それなら、一応の妥当性はあるな、と考えました。で、このブログでも、「触手」というコトバを使うことにします。なんだかピッタリの表現ですね。


この落花生という植物、観察者の私を、何度も楽しませてくれます。次は、実が地中に成り、収穫するときになるでしょうね。この植物は南米アンデス産で、変わった一連の作物の一翼を担います。


 例を挙げれば、ジャガイモ、トマト、唐辛子、サツマイモ、タバコ、落花生、コーン(トウモロコシ)などが、新大陸由来の植物で、人類の「生活」から、切っても切れない位置を占める植物がほとんどです。とくに、救荒食としてのジャガイモ、サツマイモが双璧でしょうね。ジャガイモに頼って・頼りすぎて「絶滅の淵」に立たされたのが、アイルランド人です。


(参照)ジャガイモ飢饉とケネディ大統領
http://d.hatena.ne.jp./iirei/20081202
 ジャガイモのきた道(書評)・・・チューニョから
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090501



今日のひと言:「落花生」という名称は、その生態から名づけられたのですが、同じ植物を表現するピーナッツは、「マメのなかのナッツ」という食習慣から名づけられたのでしょうね。もっとも、節分の際食べる「いり豆」もナッツの一つに数え上げてもいいように思います。節分の頃だけ食べるのは、もったいないですね。落花生と大豆(ダイズ)は、栄養満点なマメですから・・・脂肪分とたんぱく質が多く含まれているのです。



ラッカセイの絵本 (そだててあそぼう)

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クリスマス・正月の工作図鑑―どんぐり・まつぼっくり・落花生、身近な素材ですぐつくれる

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