虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

カラス・烏・鴉:私は鴉が好き。壁紙に使っている。

羽毛が黒一色の鴉、「不吉」だと嫌う人も多いでしょうが、私には中々素晴らしい鳥のように思えます。一つに、秋、稲穂のこぼれダネをスズメとともに啄ばむ姿は絵になります。黄金色の切り株と、鴉の黒が調和して、この風景はなかなか素晴らしいと思っていま…

孫悟空と釈迦:世界の果てと非ユークリッド幾何学

西遊記の主人公・孫悟空は、自分の持つ力量に慢心し、天上界で暴れまわったことがあります。斉天大聖と名乗り、天上界の実力者たちをなぎ倒し、一回捕まって太上老君(老子)の「八卦炉」で焼き殺されかけましたが、炉の弱点を突き、この難も逃れます。 最後…

剪燈新話(剪灯新話:せんとうしんわ):中国のしゃれて・お色気たっぷりな怪談集

いまの若者にはピンと来ないかも知れませんが、夏になると、ぞっとさせることによって涼を取らせる目的で、怪談がよくテレビで放送されたものです。そのなかでも、スタンダードなのが「牡丹灯篭:ぼたんどうろう」です。日本で初めて話題にしたのは、江戸時…

スクナヒコナ(南Q太)〜等身大の女の子の恋愛遍歴(マンガ)

以前、記紀神話にでてくるスクナヒコナノカミを取り上げた際、参考文献として挙げたマンガですが、表紙がなかなか魅力的だったので「ネットオフ」で注文し、超格安で入手しました。値段は一冊1000円のところ、一桁は低い値段でした。全4巻です。第一巻…

ワラビ、ゼンマイ、コゴミ:おなじシダ類でも個性が違う

以下は、私の過去ログの一節です。 @ワラビたまり漬け 古代中国で、殷を倒して周の国が出来たとき、「不正な王朝だ」と周の飯は食わぬ、と首陽山にこもり、ワラビやゼンマイを食べて餓死した伯夷・叔斉兄弟の逸話は有名ですが、実際ワラビやゼンマイは毒を…

猫に関する言い回しと犬のそれはどっちが多いか?

このようなテーマが与えられたとき、どう考えるでしょう。私は、猫に関する言い回しのほうが犬に関する言い回しより多いと思ってきました。それは、猫に取っては、「不名誉」な言い回しが多いこと。たとえば「猫に小判」「猫糞:ねこばば」「猫背」「猫舌」…