虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「試験あらし」と「東大一直線」:演歌vsロック

この2つは、マンガの題名で、ほぼ同じ頃(私が高校生だった、かれこれ40年くらい前)の「カビの生えた」マンガです。「試験あらし(てすとあらし)」(作者:聖日出夫)は週刊少年サンデーに連載された作品で、東大合格者数では西の「灘高校」とならび称さ…

「無名の人生」(渡辺京二)の“言いも言ったり”(書評)

2014年8月22日の朝日新聞に紹介されていた本が目にとまり、図書館に蔵書のリクエストをして、それが叶えられ、読んでみました。その本は「無名の人生」(文春新書)でした。キャッチフレーズは「「成功」「出世」「自己実現」などくだらない!」・・・…

脚気と森鴎外:軍医として彼最大の汚点

脚気(かっけ)という病気は、現代人が罹ることは希ですが、明治時代、日本の近代的軍隊が生まれると同時に、大問題になりました。この病気に罹った結果、死ぬ兵士が続出したからです。これは大問題であるということで、陸軍でも海軍でも調査がなされました…

土田麦僊〜日本絵画と西欧絵画の融合を目指して

土田麦僊(つちだばくせん:1887−1936)は、明治、大正、昭和期を生きた日本画家。出身地は新潟県の佐渡島であり、1904年に大家・竹内栖鳳に弟子入りします。そして早くも頭角を現した彼は、「罰」という作品で、第二回文展に入選し、3等賞を受…

もっとも進化した茶器はどれか?――それはね・・・

お茶を淹れる容器・・・茶器にもいろいろありますが、もっとも進化した茶器はどれかと考えてみました。もっとも複雑なのは、豆をミルにかけて、サイフォン式かドリップ式かは問わず、淹れるコーヒーが一番手間が掛かります。これはさすがにもっとも進化した…

グラム・ロックの光彩〜デヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージック

故・デヴィッド・ボウイ氏に捧ぐ 表題に挙げた2つの音楽ユニット、デヴィッド・ボウイ(個人)とロキシー・ミュージック(グループ)は、いわゆる「グラム・ロック」に分類されます。でも、その「グラム」という言葉の意味は不明確です。Wikipediaで調べてみ…